3年でエリート公務員辞めた結果…

月間30万PV以上!元国家公務員(総合職・旧1種)による備忘録。通称「さんエリ」

【官僚・弁護士・裁判官・検察官を目指す法学部生へ】国家公務員が立法作業で参考する本はコレだ!

法令用語の使い方などで迷ったら

 法律を勉強していると、「及び・並びに」「又は・若しくは」といった法令用語、漢字の使い方、送り仮名などで迷うことありますよね。

 いろいろと解説した本もあるけれど、どれを参考にしていいのか分からない。そんな人に、実際の立法作業において全省庁の国家公務員が参考にしている書籍を紹介します。

法制執務ワークブック

新訂 ワークブック法制執務

 

 この法制執務ワークブックが信頼できるのは、立法作業において絶対的な権力を有している内閣法制局の意見が十分に反映されているからです。内閣法制局が記載内容に責任を負わない旨の記述もありますが、これは万が一のための記述にすぎません。

 内閣法制局は、各省庁のエースが集まって、各省庁が作成した法案をチェックするための機関で、すべての法案はここのチェックを受けます。

 

 なお、自治体における法制執務には、こちらの「法制執務詳解」がマニュアルのようになっていますが、国家公務員や法曹を目指す方は読まなくていいと思います。

法制執務詳解(新版II)

 

注意!衆議院法制局と内閣法制局は全くの別物です。

 最近Amazonのランキングに入っていてゾッとする本があるのですが、それがこちらです。「元法制局キャリアが教える法律を読む技術・学ぶ技術」という本。「法制局」という言葉に関する一般の方の勘違いを悪用しています。

 国家公務員が業務の中でチェックを受けるのは、内閣法制局です。一方で、国会議員が議員立法をする際、代わりに案文を書くのが、衆議院法制局や参議院法制局です。彼らはそもそも省庁に所属する国家公務員でもなければ、就職が難しいわけでもありません。東大生の中で衆議院法制局に就職をすることを目指す人なんてそもそもいません。

 衆議院法制局で作成した案文が各省庁に確認のため回ってくるのですが、用語の使い方などがかなりメチャクチャな事もあります。

 そんな衆議院法制局で勤めていた人が書いたこんな本が人間に流布してしまうのは、とても恐ろしいことです。

元法制局キャリアが教える 法律を読む技術・学ぶ技術[第2版]

 

 

 ちなみに、法制執務の入門的な本として、「条文の読み方」という本もありますが、こちらはきちんと内閣法制局が関わっているので、正確性が担保されています。

条文の読み方

条文の読み方