ゴールデンウィークといえば渋滞
ゴールデンウィークやお盆休みなどの長期休暇といえば、ニュースで見る渋滞の報道が風物詩です。
- 東名高速道路 海老名JCT~横浜町田IC、東名川崎IC~東京IC
- 中央自動車道 調布IC~高井戸IC
- 中国自動車道 西宮山口JCT~宝塚IC
- 東名阪自動車道 四日市IC~鈴鹿IC
これらの区間は特に混雑し、30km、50km、70kmといった信じられない規模の渋滞が生じます。
これでも、ETCの導入により自然発生的な渋滞は以前より解消されました。
許せないのは事故渋滞
自然発生の渋滞は仕方ないと思います。もちろん、中央自動車道上りなど、道路の改善によりもっと解消できるところはあるとは思いますが、そのためには莫大な費用と膨大な時間がかかります。
私が許せないのは、事故渋滞です。
誰かが起こした事故により、2車線のうち1車線が封鎖され、後ろの車が長蛇の列をなす。現場検証の必要もあることからすぐには解消されず、事故現場を通り過ぎるまでに2時間以上かかることもあります。
2時間も移動が遅れたら、それだけ目的地で遊ぶことのできる時間が減ってしまいます。ゴールデンウィーク、普段の辛い日常を忘れて遊ぼうと思っていた人達の楽しい気分も台無しです。
遊びだけではありません。渋滞のせいで時間通りに目的地に着くことができず、うまくいくはずの商談が破談になってしまうこともあるでしょう。
さらには、渋滞で密集した車同士が、さらなる事故を引き起こすことまであります。
これらすべてが、運転技能の足りない個人が起こした事故によるものです。
「コイツが今日運転していなければ、こんな渋滞に巻き込まれることもなかったのに」
多くの人が、事故現場を通り過ぎながらそう思うことでしょう。
そうです、その人が運転していなければ、その事故は起こっていなかったのです。その渋滞は起こっていなかったのです。
どうして事故が起こるのか
事故が起こる原因は3つあります。
- ドライバーの運転ミス
- 車の不具合
- 落石や地震などの自然災害
このうち、2番目の車の不具合と、3番目の自然災害は仕方ないでしょう。ドライバーによって回避できる余地が小さいからです。
問題は、ドライバーの運転ミスです。
加速・減速・ハンドリング・確認、これらのミスにより、事故が引き起こされます。
もちろん、誰であっても運転中にミスは起こします。しかし、うっかりしてしまったミスから立て直すことのできなかった場合、事故に繋がることになります。
事故を起こすような人からは免許を取り上げるべき
たまに、「公道でレース中の高級スポーツカー同士が衝突して事故」みたいなニュースをみますが、普段発生している事故の多くは、普通に走っている自動車によって引き起こされています。
特に、運動能力や判断能力の劣った高齢者や、普段運転をしない下手なドライバーが、事故の当事者になります。
それでは、下手な人や運転能力の劣った人がどうして車を運転できるのでしょうか。それは、彼らが運転免許を持っているからです。彼らから運転免許を取り上げてしまえば、現在起こっている事故の多くは、その発生を未然に防ぐことができるでしょう。
最近、高齢者に対して「免許証を返納しましょう」といった呼びかけがなされています。しかし、それでは不十分です。自分の運転能力が低下していることに気づいていない高齢者は、返納しないからです。
私が問題だと思うは、免許証の更新が適切になされていないことです。現在、免許試験場では、処理する人数が多すぎるということを言い訳に、免許証の更新には知識面でのテストも、実技試験も、どちらも課していません。
教員免許の更新のために試験が必要な今の時代、事故を減らし、渋滞による経済損失を減らすためにも、免許証の更新に実技試験を課し、その試験をクリアできない場合には免許を更新させない、そういった措置が必要なのではないでしょうか。