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氷室京介を聞くきっかけの48%は親の影響らしいけど、私はFF7ACだった

氷室京介さんが無期限活動休止

 歌手の氷室京介さんが、2016年5月23日の東京ドームライブを最後に、無期限の活動休止に入った。

 めざましテレビでは、現在の20代が氷室京介を聞くきっかけの48%は、両親の影響だということが報じられていた。

 そのニュースの中では一切報じられていないけれど、今の若者としては、氷室京介に触れるきっかけが、ファイナル・ファンタジー7 アドベント・チルドレン(FF7AC)だという人も多いのではないだろうか。

FF7ACとは?

 FF7ACは、大ヒットしたテレビゲーム「ファイナルファンタジー7」(1997年)の2年後を描いた映像作品である。2005年に発売され、全世界では400万本以上のヒットとなる。

 フルCGで約2時間の大作となっており、同じくフルCGのハリウッド版「ファイナルファンタジー」なんて目じゃないくらいリアルで美麗なCGに、当時のファンは驚かされた。 

 櫻井孝宏がクラウド、坂本真綾がエアリスという、声優陣の配役も、この作品から受け継がれている。

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FF7ACのエンディングが氷室京介「CALLING」(1989)

 この作品で大事な要素となっているのが、エンディングで使用されている、氷室京介のCALLINGだ。

 セフィロスとの戦いを終えたクラウドが延々と続く道をバイクで疾走するシーンと、氷室京介の歌うCALLINGが見事にマッチしている。

 ちなみに、CALLING自体は、1989年発売の氷室京介2枚目のアルバム「NEO FASCIO」に収録されている作品。何十回も喉が壊れるまでボーカル録りをやり直したという。

 1989年頃の作品が、15年以上の時を超えて、2006年のフルCGの作品にマッチする。何年も何十年も劣化しない楽曲を歌える力というのが、氷室の偉大さであり、今でも多くのファンに支えられている理由だろう。

 今回活動を休止してしまった氷室だが、FF7の世界を通じても、日本、全世界の若者にその魅力は広まっている。

 いつかまた、その活動を再開して、素晴らしい楽曲を世界に届けて欲しい。

 

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