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増田寛也東京都知事自民党推薦候補とはどんな人?【地方消滅・社内恋愛・総務大臣・岩手県知事】

地方消滅 創生戦略篇 (中公新書)
↑右側が増田寛也氏

増田寛也氏を自民党が都知事候補に推薦する予定

 本日2016年6月30日のめざましテレビの中で、小池百合子議員の電撃出馬宣言の話題を扱っている際、自民党が増田寛也氏を東京都知事候補に推薦する予定である事が報じられていました。桜井次官が自民党からの出馬要請を断ったため、次の候補として増田寛也しに白羽の矢が立っているようです。(2016年7月11日追記:参院選後、正式に増田氏が記者会見を開いて、出馬を表明されました。

 このブログでは、舛添知事が辞任する前から、増田寛也氏の立候補可能性を示唆していました。当時のマスコミは片山善博には目を向けていたものの、増田寛也氏には全く目を向けていませんでしたからね。

 奇遇なことに、増田寛也氏はこれまで総務大臣及び岩手県知事を務められていらして、総務省及び岩手県庁で勤務していた私とは少なからず共通点があります。増田寛也氏の「地方消滅」レポートから始まった、日本政府による「地方創生」の一連のプロジェクトにも私はかなり深く関わっていましたからね。

地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書) 

 それ以外にも、増田寛也氏は内閣府や国交省の開催する検討会の委員をよく務められていらしたので、会議傍聴の際、何度もお目にかかってお話を伺っていました。

 まずは簡単に略歴を御紹介しましょう。増田寛也氏は1951年12月生まれの64歳。父は元参議院議員の増田盛です。東京生まれで、出身は東京大学法学部。大学卒業後は建設省(現在の国土交通省)に入省し、数年間の勤務の後退官。1995年には当時岩手県で絶大な権力を持っていた小沢一郎さんのバックアップの下岩手県知事に当選します。ただし、2期目からは小沢一郎さんとは袂を分かちます。3期(12年間)岩手県知事として務められた後、2006年に退任し、2007年8月からは第1次安倍改造内閣の下で総務大臣を務められました。福田康夫が総理大臣を辞任する2008年9月に総務大臣としての任を終え、その後は野村総合研究所の顧問となり、各省庁での検討会の委員としても活躍されることになります。2014年に発表した「地方消滅」のレポートでは、若年層の女性の人口予測を元に将来の人口数を推計し、人口が極めて少なくなると予測される地域を「消滅可能性都市」と呼称したこととも相まって、日本全国に衝撃を与えました。その推計を元に、安倍政権が「地方創生」政策を打ち出したほどです。

 あくまで私が知る限りですが、総務省内においても岩手県庁内においても、あまり悪い噂を聞きません。現在の高市総務大臣た達増岩手県知事は偉大な方ですが、昔総務大臣や岩手県知事をやられていた人について、ベテランの方から悪い噂を聞くこともあったので、これは珍しいことだと思います。また、お金についてもクリーンなイメージが持たれていますので、舛添都知事の後としては適任かと思われます。

 旧自治省、旧郵政省及び旧総務庁からなる総務省は地方自治を所管しており、そこで総務大臣を務めた実績もありますし。なお、野党からは東京から地方に流れる交付金を増やしたということで都知事には不適という主張がありますが、それは総務省のミッションが地方の財源を確保することにあるからです。総務大臣としては交付金を増やすことでその務めを果たすことができましたが、東京都知事になれば東京都第一に行動されると思われます。

 個人的な印象としては、増田寛也氏は「現実的な改革派」だと考えています。以前は「子供を産む数を増やそう」という方向性ばかりの人口減少対策を掲げてきた日本政府に対し、増田寛也氏の「地方消滅」レポートは「そんな夢ばかり見ていてはダメだ。どのようにあがいたところで人口は減少するのだから、減少する人口の中でいかに日本の国力を存続させるかが重要だ」と語りかけ、政策の方向性を大きく転換させたという点でかなりの偉業であったと思います。その一方で、既存の枠にとらわれず2015年11月には「社内結婚が日本を救う」という緊急提言をし、社内恋愛を推奨することで人口減少に歯止めをかけるユニークな取り組みもされています。

 特定の地域のトップに立つのではなく、政府の委員として全国規模で活躍していただきたい方でもあるのですが、東京都知事としてその敏腕を振るっていただきたいという気持ちもあります。知識も豊富ですし、アイデアが豊富な方なので、これまでの都知事よりも大活躍されるのではないかと思います。出身が東京都なので、東京都への思い入れもあるでしょう。東京都内にも豊島区や奥多摩町といった消滅可能性都市は存在していますし、現在報じられている都知事候補の中では最も適任なのではないでしょうか。

(おまけ)

 小池百合子氏については、今回の電撃出馬表明で自民党との仲が険悪になっているので、万が一都知事に当選したとしても、東京都と国との関係は悪いままでしょう。このような出馬の仕方をしても、本人にとってマイナスにしかならないと思うんですが、政治家のやることはよくわかりませんね。