リカレント!

Life is either a daring adventure or nothing.

民間人を標的としたテロには一切の生産性なし。無意味な殺人行為を絶対に許すな

テロ

Terrorism is No more than Childish Nuisance.

 2016年7月、バングラディッシュで7名の日本人がテロの被害にあって殺害されるという事件があった。2013年に10名の日本人が殺害されたテロ事件に続く、非常に遺憾な事件である。

 昨今、イスラム国を中心として、テロリズムへの恐怖が世界を支配しようとしている。

 しかし、我々は忘れてはならない。テロリズムは世界を変えられない。テロリズムは幼稚ないたずら(Childish Nuisance)に過ぎないのだということを。

 テロリズムは、武装集団が非武装の民間人を襲撃するという点で、正規軍同士で行われる戦争と一線を画す卑劣な行為である。

 もちろん、戦争自体を正当化するつもりはない。しかし、テロ行為は、その否定すべき「戦争」と比べても遠く及ばない、下劣な行いであることは言うまでもない。

 現代に至るまで国家間で行われてきた戦争には、重要なルールがある。それは、非武装の民間人を襲撃しないというルールである。これは国際慣習法として発達し、1949年のジュネーブ条約により明文化されている。日中戦争において中国軍が便衣兵(民間人のふりをした兵士。国際法違反)として日本軍を襲撃し一時的にこのルールを徹底できないなど極一部の例外はあったものの、国家が武力として有する戦闘員同士が戦うからこそ、従来の戦争には正統性が付与されてきたのである。

 しかし、テロリズムは往々にして、正規軍に対して攻撃をすることはなく、テロ行為の被害に遭うのは民間人である。今回のバングラディッシュにおける事件もそうであり、9.11で命を落としたワールドトレードセンタービルで勤務中の社会人及び航空機の搭乗者も民間人である。

 非武装の民間人を武装したテロリストが襲えば、武装した側が勝つのは当たり前である。そんな行為に、何の生産性も意味もない。ただの嫌がらせである。土俵の上で相撲取りが行司を投げ飛ばしたところで意味がなく、始球式で芸能人が投げる球をプロがホームランしても非難の声しか飛ばないのである。

 世界に革命を起こして、チェ・ゲバラのような英雄となり世界からの支持を得たいのであれば正規軍に対して正面から堂々と戦いを挑み、勝利を収めるしかない。

 最近のイスラム国の動きは、ヤクザの威を借りながら親父狩りをするチンピラに通ずるところがある。イキがった若者が世界にちょっかいを出して得ているだけのくだらない自己満足を、過大評価する必要はない。正面切って戦う勇気すらないテロリスト達は、常に見下すべき存在であり、その存在が世界に影響を与えているような印象を抱くべきではないのである。