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120(シェント・ベインテ)「ソムリエ(甲斐谷忍)」ワインの誇り(第3巻29話)

ソムリエ 3 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 前回の記事はこちら。

120 シェント・ベインテ【ソムリエ(甲斐谷忍)第3巻29話】

 前回は、ラベルにハートマークが描かれた愛のワイン「シャトー・カロン・セギュール」を紹介しました。今回は、チリのスペインからの独立戦争に関係する、歴史的な意味のあるワインを紹介します。価格も1000円程度で手に入るので、無理なく手に入るワインです!

 今回紹介するのは、シェント・ベインテ。「120」をスペイン語読みしてシェント・ベインテです。「ソムリエ」第3巻第29話(ワインの誇り)に出てきます。

 ソムリエ佐竹城が務めるレストランに、男性2人組の客がやってきます。1人は、金持ちで態度の大きい傲慢そうな男性。もう1人は、気弱そうな男性で、その研究成果を金持ちの男性に売り渡すよう言い寄られています。男性は、自分たちが命がけでやってきた研究を買い叩かれたくないという思いと、資金繰りがうまくいかずこのままでは部下の研究員たちを路頭に迷わせることになってしまうというジレンマに陥っています。気弱な男性が、研究を売り渡す決心をしそうになったその時、佐竹城が出したのが「シェント・ベインテ カベルネ・ソーヴィニヨン」でした。

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 佐竹城は、このワインを提供しながら、シェント・ベインテの名前に関するエピーソドについて気弱な男性と語り合います。

 1810年、チリがスペインから独立を勝ち取るための戦争をしていた時、シェント・ベインテを作るサンタ・リタ社の創立前のワインセラーに、たった120名の独立軍兵士が立てこもって、スペイン軍との戦いを繰り広げました。1818年にチリが独立を果たし、彼らを指揮していたベルナルド・オイギンス将軍が初代大統領に就任します。120人の英雄達と共にチリ建国へ貢献したという誇りから、サンタ・リタ社の作るワインに、シェント・ベインテ(120)と名付けたのです。

 このエピソードを思い出した気弱な男性は、研究者としての誇りを胸に、金持ちの男性からの誘いを断ります。彼は、自分でなんとか資金繰りをつける決意をして、店を出ていくのでした。

 というのが今回のお話。 漫画の中で、1,200円くらいと紹介されていますが、現在も、ほぼ同じ値段でAmazonで販売されています。

 安いチリワインと聞くと、軽視してしまいがちですが、どんなワインにも、歴史と、作り手の思いが込められています。 

 屈強なスペイン軍に勇気を持って立ち向かったチリ独立軍120名の勇姿を思い浮かべながら、シェント・ベインテを楽しんでみてはいかがでしょうか。

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