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ジュヴレ・シャンベルタン クロ・ド・ラ・ジュスティス「ソムリエ(甲斐谷忍)」JUSTICE(第4巻35話)

ソムリエ 4 (ヤングジャンプコミックスDIGITAL)

 前回の記事はこちら。

ジュヴレ・シャンベルタン クロ・ド・ラ・ジュスティス(Gevrey Chambertin Clos de la Justice)【ソムリエ(甲斐谷忍)第4巻35話】

 前回は、チリの独立戦争に関する歴史的なワイン「シェント・ベインテ」を紹介しました。今回は、「正義」をその名に冠する、ピンポイントで使えたらかっこいいワインを御紹介します。

 今回紹介するのは、「ジュヴレ・シャンベルタン クロ・ド・ラ・ジュスティス」。「ソムリエ」第4巻第35話(JUSTICE)に出てきます。

 佐竹城の務めるレストランで、ソムリエを目指しながらフロアを担当している水谷。彼は、気を利かせたつもりで、怒るお客さんに対して嘘をついてしまいます。その場は丸く収まったものの、終業時間終了後、ソムリエ佐竹城は水谷に対し、「明日から来なくていい」と告げます。納得のいかない水谷は、客としてならレストランに行き、佐竹城に言い返すことができると考え、客としてレストランを訪れます。そんな時に佐竹城が彼に対して出したワインが、ジュヴレ・シャンベルタン クロ・ド・ラ・ジュスティスでした。

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 佐竹城は、このワインを提供しながら語ります。ワインは、誰に対しても公平(JUSTICE)なのだと。

 公平なワインを扱うソムリエを目指すのであれば、客を騙すような真似をしてはならない。その真意を汲んだ水谷は、自分の行いを大反省します。

 どんなに相手のことを思って、機転を利かせたとしても、相手を騙すのだけは許されないんですね。そういった心がけがあるからこそ、佐竹城のホスピタリティは素晴らしいものであるのでしょう。

 ちなみに、JUSTICEという文字列を見て、英語読みでジャスティスと読んでしまう人が多いためか、Amazonでは、「クロ・ド・ラ・ジャスティス」として売られています。しかし、あくまでフランス産ワインですから、フランス語読みで「ジュスティス」と呼んだ方が正しいでしょう。

 名前の最初に付けられている「ジュヴレ・シャンベルタン」は、ブルゴーニュ地方にある地域の名称です。ジュヴレ・シャンベルタン村と呼ばれることもあります。ブルゴーニュの赤ワインなので、もちろんピノ・ノワールを使用しています。

 以上、名前にJUSTICE(正義・公平)を掲げるワインの御紹介でした。警察官や弁護士の人と一緒に飲むワインとしても面白いかもしれませんね。

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