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ポケモンGOとは?遊び方や開発秘話など初心者向け情報まとめ【Pokemon GO Plusについても解説】

勝ち方はポケモンが教えてくれた (三才ムックvol.880)

ポケモンGOとは?

  ポケモンGOは、Ingressで有名なNiantic社が開発し、ポケモン関連のライセンスを持つ「株式会社」ポケモンが公開した、位置情報を利用したスマホ向けのAR(仮想現実)ゲームです。GoogleプレイやAppStoreからダウンロードして、無料でプレイすることができます。日本ではまだですが、アメリカをはじめとする欧州各国では、2016年の7月に順次リリースされてきました。日本でも7月中のリリースと報じられていますが、多少雲行きが怪しくなっています。

http://www.pokemon.co.jp/ex/PokemonGO/common/images/h1.png

 ポケモンGOでは、バーチャル空間でポケモンを捕まえ、戦わせ、育てることができます。スマートフォンに搭載されたGPSとカメラを利用することで、ポケモンはまるで現実世界に存在するかのように、スマートフォンの画面上に出現します。プレイは無料ですが、より円滑に遊ぶためにモンスターボールなどのタイテムをアプリ内課金で入手することもできます。歩きスマホを防止するため、Bluetooth経由でスマートフォンと連動し、振動でポケモンの出現を知らせるPokemon GO Plusというウェアラブルデバイスの発売も予定されています。

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 ウェアラブルデバイスのPokemon GO Plusでは、振動でポケモンの出現を感知した後、真ん中のボタンをおすことでポケモンをゲットすることができます。ただし、どんなポケモンを捕まえたかは、スマートフォンで確認するまではわかりません。デザインは、モンスターボールと、Googleマップの「ピン」をモチーフにしています。いいデザインではあるのですが、大人がこれを身につけて歩くのはちょっと抵抗ありますね…。Pokemon GO Plusも、2016年7月中の発売が予定されていますが、初回出荷分はすぐに在庫切れになることが予想されています。スマートウォッチのAppではなく、オリジナルのウェアラブルデバイスを販売することを決断したのは、より低コストでポケモンGOを遊んで欲しいからだとされています。スマートウォッチは、日本で約2万円程度するのに対し、Pokemon GO Plusのアメリカでの販売価格は34.99ドル。日本円で4,000円弱ですね。ただし、既にアメリカのAmazonや公式ショップで予約分は完売しており、eBayで100ドル以上で出品されるような事態になってしまっています。

 アメリカでは、ポケモンGOがリリースされるや否やキャンディクラッシュの記録を抜いてダウンロード数No.1となり、任天堂の株価を押し上げました。ポケモンGOによってやっと、ARが世間に浸透し、プレイヤーの精神面と身体面での健康に資するとしてポケモンGOの有用性を褒め称える医師もいるほどです。しかし、一部の場所において、ポケモンGOをプレイすることで事故が引き起こされたり、大衆の邪魔になるプレイヤーも出現したりしており、世界的な議論を引き起こしてもいます。アメリカの首都ワシントンにあるホロコースト記念博物館やアーリントン国立墓地などの追悼施設で、ポケモンGOをプレイしないよう呼びかけられています。また、この他にもポーランドのアウシュビッツや、9.11のグランド・ゼロなどにもポケモンが出現しており、これらの地域でポケモンを出現させないような措置をとるよう申し入れる動きも出てきています。

遊び方

 まず、Google PlayやAppStoreで通常のアプリと同様にダウンロードします。ダウンロードしたアプリを起動すると、登録画面になるので、登録してゲームにログインします。登録の際、プレイヤーは自分の分身となるアバターを作ります。アバターは、性別、髪型、肌の色、眼の色、衣服を選択することができます。

 アバターを作成した後は、プレイヤーの現在地の地図が表示されます。地図上には、ポケストップ(アクセスすることでモンスターボールなどのアイテムを手に入れることができる場所)とジム(ポケモンを配置することで自分が参加するジムの支配域を拡大できる)が配置されています。これらは、同じくNiantic社が開発したIngressのポータルが流用されており、銅像や有名な建物など、目印になるものがポケストップやジムとなります。

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 プレイヤーが現実世界で歩くのにあわせてゲーム内のアバターも移動します。なお、Root化したスマートフォンでは、GPS情報を操作して、自分がいない場所にアバターを移動させることも技術的には可能ですが、Ingressでそのような不正プレイが横行した際は、そのような不正を行ったプレイヤーのアカウントをすべて凍結していたので、決してやらないことをオススメします。

 水辺の近くで水タイプのポケモンが多く出現するといったように、地域の特性にあわせて出現するポケモンが変化します。富士山では炎タイプや岩タイプが出現したり、草むらでは草タイプ、墓地ではゴーストタイプが出現したりするのでしょうか。

 プレイヤーがポケモンに遭遇したときには、ARモードで現実世界に投影しながらそのポケモンを見ることができます。

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 従来のポケモンシリーズとは異なり、ポケモンGOでは、野生のポケモンを捕まえるためにポケモン同士を戦わせたりはしません。野生のポケモンにであったら、モンスターボールをなげつけることでポケモンをつかまえることができます。無事に野生のポケモンをゲットすることができたら、プレイヤーはそのポケモンを所持することができます。モンスターボールによるポケモンゲットの成功率は、適切な力加減で、適切なタイミングで、適切なモンスターボールを投げたかということに左右されます。野生のポケモンを捕まえると、「ほしのすな」と「ポケモンのアメ」を入手することができます。ほしのすなとポケモンのアメを使って、ポケモンのCP(戦闘力。Combat Powerの略)を強化して強くさせることができます。また、ポケモンのアメは、ポケモンの進化にも使うことができます。ポケモンのアメには種類があり、ポケモンを進化させるためにはそのポケモンに適したアメを使わなければなりません。また、捕まえたポケモンを「ポケモン博士」のもとに送ることで、ポケモンのアメをより多く入手することもできます。

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 ポケモンGOの最終目的は、ポケモンを捕まえ、育てることで、151匹のポケモン図鑑を完成させることです。151匹というのが、初代ポケモンファンには嬉しいですね! 最近のポケモンは多すぎて、馴染みもなくてよくわからないので。将来的には金銀かルビー・サファイアあたりまで拡張してもらえたら嬉しいです。個人的な予想では、ミュウの配布はやはりイベントになるのでしょうね。ミュウをもらうために特定の場所に集まるとか、懐かしすぎて逆に嬉しいですが、ポケモンが再び社会的なムーブメントを引き起こすのは楽しみですね。

ポケットモンスター モンスターコレクション MC_028 ミュウ

 上述のCP(戦闘力)は、ポケモンのバトルにおける強さを表す数値で、すべてのポケモンに付与されています。同じ種類のポケモンだからと言って、同じCPを有しているわけではなく、基礎能力とポケモンのレベルに左右されます。明らかになってはいませんが、ポケモンの真髄「努力値」があれば面白いですね。

 また、ポケモンだけでなく、ポケモンGOにはプレイヤーのレベルという概念もあります。ゲーム内で色々なアクションを起こすことで、経験値をたまり、経験値が一定まで貯まるとプレイヤーのレベルが上がります。プレイヤーのレベル上げはIngressなみにキツいんでしょうね。

 ポケモンを捕まえるときにモンスターの戦闘はありませんが、CPという概念がある以上、育てたポケモンを戦わせることができます。Ingressと同様、陣取り合戦の要素もあり、ポケモンGOでは、①ファイアーを象徴としたレッドチーム、②フリーザーを象徴としたブルーチーム、③サンダーを象徴としたイエローチームの3つのジムに分かれてそれぞれジムの領域を拡大するべく戦います。この3体でいったら、圧倒的にフリーザーが強いと思うんですが、どこに所属しようか迷いますね。

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 自陣営ではないジムにプレイヤーがアクセスすると、そのジムの名声(prestige)を下げるべく、ジムリーダーに挑戦することができます。ジムの名声が0になると、そのジムはプレイヤーの支配下に置かれ、ジムを守るためのポケモンを1匹配置することができます。

 ジムに所属したり、ジムでポケモンを戦わせることができるのは、プレイヤーがレベル5になってからです。それまでは、ポケモンを捕まえたりして経験値をコツコツと貯めるのが大事になりますね。

開発秘話

 ポケモンGOは、2014年のエイプリルフールに、任天堂の岩田社長と株式会社ポケモンの石原社長が、Googleとのコラボで行った「ポケモンマスター採用試験」をきっかけに開発が始められました。ポケモンマスター採用試験は、Googleマップ上に151匹のポケモンを配置し、すべて探しだすと認定証まで入手できるというGoogleの本格的なエイプリールネタでした。

 石原社長は、ポケモンGOを開発したNiantic社のIngressの大ファンであり、そのゲームのコンセプトがポケモンシリーズにマッチすると思いついたことがポケモンGOの開発につながりました。岩田社長が亡くなる2ヶ月前の2015年9月10日、石原社長は岩田社長にポケモンGOのコンセプトを申上し、プロジェクトが動き出しました。また、長らくポケモンシリーズの音楽を担当してきた増田順一さんがポケモンGOの音楽を担当しています。4音だけであれだけ素晴らしい音楽を作ってきた増田さんが加わると、よりポケモンの世界観に近づきますね。

 なお、ゲームのビジュアルデザインを担当しているDennis Hwangさんは、以前Googleで働いており、Gmailのロゴをデザインしたデザイナーでもあります。

プレイ可能な地域

 アメリカ、オーストラリア、ニュージーランドを皮切りに、ポケモンGOがプレイ可能な地域は続々と広がっています。これまでの状況は次のとおりです。

  • 2016年7月6日 オーストラリア、ニュージーランド、アメリカ合衆国
  • 2016年7月13日 ドイツ
  • 2016年7月14日 イギリス
  • 2016年7月15日 イタリア、スペイン、ポルトガル
  • 2016年7月16日 オーストリア、ベルギー、ブルガリア、クロアチア、キプロス、チェコ、デンマーク、エストニア、フィンランド、ギリシャ、グリーンランド、ハンガリー、アイスランド、アイルランド、ラトビア、リトアニア、ルクセンブルク、マルタ、オランダ、ノルウェー、ポーランド、ルーマニア、スロバキア、スイス
  • 2016年7月17日 カナダ

 なお、韓国では、他のアジア諸国と同様にまだリリースされていませんが、北朝鮮との国境付近にある束草(ソクチョ)では、Nianticのマッピングのバグを利用した裏ワザによりポケモンGOを遊ぶことができています。また、北朝鮮の領域にある板門店(パンムンジョム)には、ジムまで設置されていることが発見されましたが、Nianticは後にそのジムを削除しています。

 また、Googleのサービスが全面的にファイアーウォールで禁止されている中国本土では、中国国内でオーストラリアのAppStoreのIDを購入し、GPS情報を不正に操作することでポケモンGOをプレイしています。ただし、中国ではポケモンが出現しないため、日本でポケモンGOのベータ版がリリースされた直後に中国でリリースされた「City Sprit Go」というパクリゲームを多くの中国人が遊んでいると言われます。最近、爆買いのために日本を訪れることの多い中国人ですが、これからはポケモンGOをプレイするために日本に来る中国人も急増するかもしれませんね。

技術的な問題

 初期のiOS版では、ポケモンGOのインストールに際して、Googleに関するサービス(GmailやGoogleドライブなど)すべてに対するアクセス権を要求していたことが判明しています。株式会社ポケモンやNianticは、その後、誤って全てのアクセス権を要求していたと表明し、ポケモンGOを通じていかなる情報を収集することもしていないし、アプリを使用する上で最低限必要な情報以外に情報収集することはないと説明しています。

 また、アメリカでの配信開始当初から、膨大な利用者数により頻繁にサーバーが落ちていました。配信開始から2日間の間、ポケモン・トレーナー・クラブアカウントからの利用者はポケモンGOにアクセスすることができず、Gmailベースのアカウントのみアクセスできるという状況になりました。

 さらに、7月11日には頻繁なサーバーダウンが再発しましたが、これは、イギリス国民がリリース前に不正にオーストラリアユーザーになりすましてプレイしていたことが原因とされています。

 また、人為的なクラッシュも発生しており、7月16日に発生したサーバーダウンは、「PoodleCorp」というハッキング集団がDDOS攻撃をしたことにより引き起こされました。16日のサーバーダウンは公式Twitterアカウント経由で発覚し、同日中に復旧されましたが、翌日17日、カナダでのリリース開始に伴い再びサーバーダウンが発生しました。

 日本でのリリースが遅れているのは、このサーバーダウンの影響と見て間違いないでしょう。日本でのポケモン市場は非常に大きく、ポケモンGOの利用者もかなりの数になると見込まれていることから、サーバーの増強のために時間がかかっているものと思われます。それだけ増強しても、実際に日本でリリースした直後は、多くのアクセスが集まり、サーバーダウンするんでしょうけどね…。ポケモンGOは、地図情報やポケモンの3Dグラフィックなど、扱うデータが重いことに加えて、移動情報と同期させるために通信頻度が異常に高いですからね。個人のスマホの負担が大きいのは周知のとおりですが、それと同様の負荷が本家のサーバーにもかかっているということです。

ポケモンGOに対する世界の反応

 ポケモンGOについては、良い評判と悪い評判の両方が寄せられています。リリース以来、ゲーム内容については面白いが、技術的な問題については注意が必要というのが専らの評判です。

 ゲーム評論家は、ポケモンGOを様々な点から評価しています。有名なゲーム評論家による主な評価は次の通りです。

「ポケモンGOは非常に面白い。ポケモンを自分の地元で捕まえることができるのは、ここ数年ないほどの笑顔を私にもたらした」

「ゲーム性と社会的な側面が、MMORPG(多人数参加型のオンラインゲーム)に似ている」

「実際の体を動かすことに繋がるのも素晴らしい」

「ポケモンGOによって、毎日のウォーキングコースが変わった」

「クラッシュ(サーバーダウン)が多すぎる」

「ポケモンGOは、「素晴らしいゲーム」ではない。「素晴らしい体験」である」

  また、ポケモンGOの爆発的な人気は、予期せぬメリットを社会にもたらしています。例えば、たまたま犯罪者を捕まえたり、現在発生している犯罪を通報したりです。さらには、ビジネスの面でも恩恵を受けており、ポケストップのそばにあったり、それ自体がポケストップとなっている店では、ポケストップを集客に利用しています。ポケストップやジムの多い国立公園や博物館には来場者が急増しています。

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 一方で、ポケモンGOは多くの批判を受けているのも事実です。前述のとおり、墓地や戦争に関する展示物など、死者への追悼の意味合いが強い場所にもポケストップが存在し、また、ポケモンが出現することには嫌悪感を覚える人が多いようです。さらには、ポケモンを求めて線路内に侵入したり、人が集まることで消防隊の活動の邪魔になるケースも発生しています。

 また、Ingressでそうであったように、人口が少ない地域にはポケストップやジムが少ないことから、そのような地域では、特定のポケストップに人が集まり過ぎることが指摘されており、実際に、シドニーの郊外にあるロードスの住人が、集まってきたポケモンGOプレイヤーに嫌気が差し、水風船を投げつけるといった事件も発生しています。

 多くの地域の警察は、ポケモンGOのプレイヤーに対して、脇見運転や不法侵入のほか、ゲームに集中しすぎることで不注意になり犯罪に巻き込まれるといったことのないよう警告を出しています。

(おまけ)

 リオデジャネイロ市長のエドゥアルド・パエスは、2016年のリオデジャネイロオリンピックの開催に合わせたブラジル国内でのリリースを希望する声明を出しています。また、アメリカ大統領候補のトランプとヒラリー・クリントンは、2016年の選挙戦の最中にポケモンGOについて言及しています。

 このことからも、ポケモンGOが社会に与える影響の大きさを垣間見ることができますね。

 近いうちに日本でもリリースされ、初代ポケモンやたまごっち並の社会現象となると思われますが、人に迷惑をかけないよう、モラルを守ってプレイするようにしたいですね

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