ロースクール適性試験の過去問って、古いの売ってなくない?
2019年度入試からは不要になったみたいですが、残念ながら2018年度試験までは、法科大学院を受験するために「法科大学院適性試験」という非常に残念な試験を受けなければなりません。
なぜこれが「非常に残念な試験」であるかというと、この試験は、受験者の地頭の良さを図るための試験なのに、対策すれば点数があがってしまうからなんです。
逆に、対策しなければ、頭のいい人が受けてもあまり点数は伸びません。
まあ、この世にある試験は全て、実力が上がっていなくても、対策すれば点数が上がってしまう試験なのかもしれませんけどね。センター試験しかり、TOEICしかり、IQテストしかり。
この試験に対する一番の対策は過去問を解くことです。
ただ、ここで多くの受験生は問題に直面することでしょう。
「古い過去問、売ってないじゃん!!!」と。
そうなんです。残念なことに、ロースクール受験者減少の影響もあってか、古い過去問が全然売ってないんです。
本屋で正規に入手できるのは、最近の2年分までです。
大学受験で数多くの過去問を解いてきた方には、非常に辛い環境です。
しかし、そんなとき、救世主がいます。
国立国会図書館です。
国立国会図書館には、適性試験の過去問集が所蔵されています!!
河合塾の東大模試の過去問集とかは納本されていないので、あまり期待していなかったのですが、NDL Opacで検索したら普通に出てきました。
いくつか種類がありますが、個人的には辰巳の「適性試験パーフェクト」シリーズがオススメです。
このシリーズは、2年分の適性試験が掲載されているので、2017年用、2015年用、2013年用と隔年で借りれば、全て入手することができます。
なお、国会図書館では自分ではコピーできず、係の人にお願いすることになるため、通常のコピーよりも少しお金がかかりますが、それでも、高額で販売されている中古品を購入するよりは格段に安いです。
また、著作権の関係で、一冊の本の全てをコピーすることができません。
実際に必要なのは問題の部分(+答えが一覧で掲載されているページ)なので、そこだけをコピーしてもらうようにしましょう。
実際には考えれば解ける問題ばかりなので、個別の解説ページは殆どいりませんが、どうしても解けない問題がある場合には、改めて国会図書館に行ってその部分の回答解説だけコピーするようにしましょう。
まあ、この試験、本当に要らないと思うんですけどね・・・。
でも、受ける以上は仕方ありません。
いい点数をとって上位数%に入ってしまえば、司法試験に向けた自信にはなるので、せっかく受けるならばいい点数を目指してください。
(関連記事)