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ロースクール、最高に楽しいよ!

東京大学法科大学院ローレビューVol.11

法科大学院生活が予想以上に面白い件 

 新年度が始まって、やっと1週間。

 私も4月3日から法科大学院という新たな環境で、生活を始めることになりました。

 この1週間、授業の予習復習等で、なかなかブログを更新する余裕もなかったのですが、ひとつだけ言えることがあります。

 それは、法科大学院は世間で言われてるよりもとても有意義な環境だということです。

 確かに、法科大学院制度は法曹業界への参入規制であって、職業選択の自由を制約していることから、いわゆる「職業遂行の自由の制限」よりも規制の度合いが大きいことから、制度自体について厳格にその合理性を審査すべき問題ではあると思います。

 しかし、実際に法科大学院で行われている授業や、また、学生同士の交流について具体的に体験してみると、とても有意義だなというように思います。

 それは主に、①多様な学生との交流、②授業形態、③授業科目という3点によるものです。

1 多様な学生との交流

 私が法科大学院の未修コースに進学した最大の理由は、社会人枠が未修コースにしかなかったということなのですが、それに付随して「未修コースに進学すれば、色々なバックグランドを有した人と一緒に勉強することができるのではないか」という期待がありました。

 実際に進学してみると、まさにそのとおり(というか、大幅に期待以上!)。

 私と同じように、一度社会人経験を経て法科大学院に進学した方もいれば、現に会社経営をしながら勉強をしている方、昨年まで芸の世界で生きてこられた方もいます。

 また、海外の大学で勉強されてきた方や、外国籍の方もいらして、国際的な観点からみても、多様性に富んでいます。

 1クラス30名程度であるにも関わらず、ここまでダイバーシティに富んだ集団というのも、なかなかないなぁ思います。

 自分と同じような経歴を持った人との繋がりも当然大事ですが、実際社会に出て活きるのは、自分とは違う、特別な部分を持っている人な訳で。

 今回得ることのできた繋がりを、一生大事にしていけたらなと思います。

2 授業形態

 それから、なんといっても、法科大学院の授業形態って素晴らしいなと思います。

 いわゆるソクラテスメソッドが取られていて、少人数で、教授と問答をしながら授業を進めていくことになるのですが、これが本当にいいんです。

 学部時代の大教室の授業では、教授が滔々と話している内容をノートに書き取っていただけでしたが、ロースクールの授業はそうではなくて、教授と直接対話しながら、理解を深めていく。雰囲気としては、中学校とか高校の授業に近いですね。

 どの科目の先生も、有名な方ばかりで、そのような方と言葉を交わしながら勉強できるなんて、これ以上恵まれた環境はないと思います。

 授業中いつ当てられるかわからず、ドキドキしながら授業を受けているので、教授の話に熱心に耳を傾けることになりますし、また、予習・復習に熱が入るというのも、メリットですね。

3 授業科目

 それから、法科大学院では授業科目も司法試験に必要なものがメインになるので、とても勉強しやすいです。

 学部時代は、第1類(私法コース)であったとしても政治学等の授業をとらなければならず、本来すべき法律の勉強以外に時間が割かれてしまって、なかなか辛かった経験があります。

 もちろん、法律以外の科目に関する知識も社会に出てからは必要な訳で、教養的な知識が役立つ場面も多くありましたが、自分の興味の薄い分野について学ぶことを強制されるのはなかなか辛いですからね。

 その点、法科大学院では、1年生の間は、憲法・行政法・民法・商法・民事訴訟法・刑法・刑事訴訟法しかありませんから、法律だけに集中して勉強することができます。

 法律については、まず基礎がしっかりしていないと一切役に立たないので、このようなカリキュラムはとてもありがたいですね。

終わりに 

 ということで、法科大学院が思っていた以上に有意義な場所だったので、こんな記事を書いてみました。

 先生方も口をそろえて「今、法科大学院制度は逆風に晒されていて〜〜」なんて仰るのですが、時間とお金に余裕の有る人にとっては、本当に素晴らしい制度だなと思います(別に私が時間とお金に余裕があるというわけではありませんが笑)。

 逆に言えば、法科大学院が抱えている問題というのは、その進学にかかる費用と年数なわけで。

 (法科大学院生である私が言うと、自分の利益を図るために発言しているのではないかととらえられてしまうのですがそういう意味では一切なく、)質のいい法律家を育てるためにも、学費が抑えられ、また、在学中の生活が保障されて大学院の勉強に集中しやすいような環境が整えられたら、無用な批判を受けることなく法科大学院本来の目的を達成することができるのではないかなと思います。

 ではでは、そろそろ勉強に戻らないといけないのでこのへんで。