3年でエリート公務員辞めた結果…

月間30万PV以上!元国家公務員(総合職・旧1種)による備忘録。通称「さんエリ」

頭が良い訳でもないし、法律が特に得意な訳でもない

「自分」の壁 (新潮新書)

勘違い

 ロースクールに入学して以来、なんというか、座りの悪い感覚を抱いている。

 それは、周りに過大評価されてしまっているという感覚である。

 

 実際には、数年間の社会人生活で法律に関する知識がスッポリ抜け落ちてしまったため、1から勉強し直しているという点で、周りの学生と変わりはない。しかし、以前から有していた論理的思考の癖が法律学と相性がいいため、法的思考に初めて触れた人にとっては、「優秀」なように映ってしまうのかもしれない。

 しかし残念ながら、私は決して優秀ではないのである。

 世間には、突き抜けて優秀で、飛び抜けて頭のいい人がいて、彼らには決してかなわない。学部時代は、そういう存在が周りに沢山いて、自分の認識と外部的評価がそこまで乖離していなかったから、現在のような居心地の悪い感覚を抱くことはなかった。

 自己評価としては、自分は学部生の中で「中の上」程度の存在でしかなかったのである。

 なのに今は、外部的評価が自己認識と大いにかけ離れてしまっているのである。

 

 法律についても、特に得意というわけではない。

 私の強みは、特定の分野におけるスペシャリストとしての能力ではないのである。

 情報技術だとか、機械だとか、語学だとか、音楽だとか、行動力だとか、バランス感覚だとか、そういう、他分野的なゼネラリストとしての能力こそが、私の強みなのだ。

 

 だから、総合的な能力はまだしも、法律に関してのみの尺度で比較した場合、私は飛び抜けて優秀というわけではない。

 

 過大評価されているからといって、不要なプレッシャーを感じているとかいうことはない。

 恐れるべきは、自分が慢心してしまうことである。

 

 世界には、驚異的な才能をもった人が沢山いる。

 彼らには決して敵わない。

 けれど、出来る限り彼らの背中を追い続け、対等とまではいかなくても渡り合えるようになりたい。

 そのためには、こんなところで気を抜いている場合ではないのだ。

 

 常に上を向いて、自分を鍛えなければなぁ。