筑駒では官僚を養成する教育を行っているのか
文春オンラインの記事で、次のようなものがありました。
記事自体は、問題提起と結論が一致していない、素人が書いたブログのような内容ですが、その中に次のような一文がありました。
筑駒では官僚を養成する教育を行っているのか。
記事の中では、1980年代の筑駒を知る井川意高さん(元 大王製紙社長)の次の発言をもとに、教師が左よりだったから、その反動で生徒が右寄りになって、官僚を志望するようになったようなことが書かれていました。
もっとも、当時の筑駒の実情は知りませんが、少なくとも私が通っていた2000年代の筑駒はそんなことはありません。
副校長も勤められた漢文の塩谷先生が最も印象的ですが、かなり保守的な思想を持たれている先生もいて、先生が全体的に左に偏っている印象はありませんでした。
そして、実際のところ、私の学年を見てみても、筑駒の卒業生で官僚になった人数は非常に少ないです。
一学年160人のうち、大学を卒業して国家公務員になったのは、5,6名です。
また、私が国家公務員をしていた頃の先輩を見てみても、筑駒出身者が取り立てて多いということはありません(卒業生人数の比率からしたら多いのでしょうけれど、それは今も変わりません)
むしろ、卒業生の多くは、医学部にいったり、理系の学部になる人ばかりです(ちなみに、仮面ライダービルドで物理アドバイザーをされている白石さんも筑駒の卒業生だったりします)。

S.H.フィギュアーツ 仮面ライダービルド ラビットタンクフォーム 約145mm ABS&PVC製 塗装済み可動フィギュア
- 出版社/メーカー: バンダイ
- 発売日: 2018/02/28
- メディア: おもちゃ&ホビー
それから、意外に多いのが、学者です。
理由はなぜなのかわかりませんが、身近なところで、東大法学部教授の出身高校の割合を調べてみると、筑駒は異様に多いように思われます。
(刑事訴訟法と行政法が足りない…)
恐らくですが、現実社会に縛られず、自分の頭の中で論理を積み上げるというのが、向いているのかもしれませんね。
こういう方々は、まさに子供の頃から神童だったのでしょうし、大人になってもその才能を社会で存分に発揮されているのでしょうね。
まあ、筑駒もピンきりですからね。
才能がないのに、たまたま運がよくて入ってしまった私のような人もいるわけで。私も在学中は、ダンガンロンパの苗木誠の気分でしたよ。

ダンガンロンパ 希望の学園と絶望の高校生 The Animation マイクロファイバーミニタオル 苗木誠
- 出版社/メーカー: ブロッコリー
- 発売日: 2013/10/10
- メディア: おもちゃ&ホビー
文春オンラインの記事では、「筑駒が神童の楽園であり続けるために、神童を抽選で排除してはいけない。」というような、気持ち悪い締め方がされていましたが、私はそうは思いません。
別に、筑駒ではなくても、才能のある子供が集まる環境はあるはずだからです。
もっとも、開成にしても灘にしても、私立高校ですから、多額の学費がかかります。
家庭事情によっては、いくら開成や灘に進学する才能と能力を持ち合わせていても、金銭的な都合で進学できない子供もいることでしょう。
そんな子供達が、社会においてブレイクスルーするきっかけとして、筑駒をはじめとする国立中高が機能している面もあるので、そういったチャンスを潰すのだけは止めて欲しいと願うだけです。