宇野昌磨の4回転フリップ
前人未到の偉業にチャレンジし、それを大舞台で達成する姿に感動しました。
本当に偉大です。
しかし、筆者も以前はフィギュアスケートの良さを理解できずにいました。
浅田真央やキム・ヨナが出始めの頃です。判定員の買収疑惑もあった頃で、
こんな恣意的なジャッジがされるスポーツなんてオリンピックにふさわしくない
とまで思っていたほどです。
しかし、その認識を覆してくれる漫画に当時出会いました。
それが鈴木央さんの「ブリザードアクセル」です。
ブリザードアクセルとは?鈴木央とは?
ブリザードアクセルとは?
3人の優秀な兄を持って劣等感を抱えている主人公の北里吹雪は、毎日喧嘩に明け暮れ、百勝無敗を誇っていた。そんな吹雪がある日フィギュアスケートに出会いその世界に引き込まれていく。その卓越した身体能力により、無骨ながらも、ジュニアの頃からスケートをやっていた他の選手の目を引く存在に。
そんな吹雪が飛ぶ4回転アクセル(クアドラプルアクセル)のことを、作中では「ブリザードアクセル」と呼んでいます。
4回転アクセルとは?
アクセルとは、前向きに乗り踏み切るエッジジャンプのこと。他のジャンプはすべて後ろ向きに飛びますが、アクセルだけは前向きに踏み切る唯一のジャンプです。そのため、他のジャンプより半回転多く回転する必要があるので難易度が高いとされています。
浅田真央もトリプルアクセルには苦戦していましたね。
4回転アクセルは、その4回転版で、ジャンプ中に4回転半する必要があります。
現実の世界では4回転アクセルに成功した人はいません。練習でも成功した人はいないようです。ただ、羽生結弦選手は練習でチャレンジしているらしく、完成まであと一歩のところみたいです。
鈴木央とは?
鈴木央さんは、ジャンプやサンデー、マガジンで連載されている漫画家さんです。
私が小学生の頃は、ゴルフ漫画の「ライジングインパクト」をジャンプに連載されていました。
今は、マガジンに連載中の「七つの大罪」がアニメ化もされて大人気ですね。
彼の作品は、ゴルフやフィギュアスケートといった、小・中学生にはわかりにくいテーマを扱いつつも、その面白さを存分に引き出してその世界に読者を引き込む力を持っています。とてもすごい作家さんです。
個人的にはウルトラレッドが好きだったんですが、少し暴力的な表現が過ぎたのか、これによってジャンプから追い出されるような形になってしまって残念です。
作品の見どころは?
絵が綺麗
上に載せた表紙を見てもらってもわかると思うんですが、絵がとっても綺麗です。綺麗な絵で華麗なフィギュアスケートの世界を表現しているんです。
かといって、現実のフィギュアスケートから離れすぎるような表現はありません。そのリアリティがこの作品の魅力でもあります。
ワクワクして感動するストーリー
熱い友情、爽やかな恋愛、熱血的なスポ根要素のあるストーリー。これは誰しもを惹きつけます。努力の末に大技を達成する。可憐なフィギュアスケートの舞台の裏側には多くの血と汗の滲む努力があるんだということ、そんな思いに至らせてくれる魅力的なストーリーは、フィギュアスケートをテレビで見るすべての人の目を変えてくれるはずです。
フィギュアスケートの入門書として八木沼純子も絶賛!
フィギュアスケートの知識が一切ない人もわかるように、新採点方式やジャンプの種類、技などが詳しく・わかりやすく書かれています。フィギュアスケートの入門書としても読むことができるとして八木沼純子さんも絶賛されているほど。
これを読めば、一緒にフィギュアスケートを見ている友達や家族に知識を自慢できますよ!
ということで、フィギュアスケートの魅力が詰まった全11巻、ぜひ読んでみてください。Kindle版もありますよ。