「まんがで読破」シリーズはかなり出来がいい!
正直な話、私も「古典は原書を読むべき」派で、名著をマンガ化した「まんがで読破」シリーズを敬遠していました。マンガ化の過程で、マンガ家による捨象や誤解が行われ、原作をありのまま理解することができないのではないかと考えていたからです。
しかし、原書の内容を全てマンガに詰め込むという大変な苦労を可能な限り実践しているのが「まんがで読破」シリーズです。マキャベリの「君主論」のマンガ版と原文を読んで、特にそれを実感しました。
いくら原書の方がいいと言っても、「時間がないから」という理由で一切読まないよりは、マンガで全体像を把握をしておく方が絶対に有益です。仕事に追われて十分な読書ができない、そんなビジネスマンにも、「まんがで読破」シリーズはおすすめです。
ただ、「巻数が多すぎてどこから手をつけていいのかわからない」という方もいると思うので、私が読んで面白かったものをランキング形式で紹介したいと思います。純粋に私が面白かいと思った順番なので、和物も洋物も、小説も哲学書もごちゃまぜです。
1位 君主論 マキャベリ
2位 雇用・利子および貨幣の一般理論 ケインズ
3位 クリスマス・キャロル ディケンズ
4位 失われた時を求めて プルースト
5位 銀河鉄道の夜 宮沢賢治
6位 史記 司馬遷
7位 マクベス シェイクスピア
8位 方法序説 デカルト
9位 資本論 マルクス
10位 赤と黒 スタンダール
11位 椿姫 デュマ・フィス
12位 破戒
13位 精神分析入門 夢判断 フロイト
14位 若きウェルテルの悩み ゲーテ
15位 おくのほそ道 松尾芭蕉
16位 ヴェニスの商人 シェイクスピア
17位 吾輩は猫である 夏目漱石
18位 好色一代男 井原西鶴
19位 阿Q正伝
20位 明暗 夏目漱石
21位 分析心理学 自我と無意識 ユング
22位 百人一首
23位 ダ・ヴィンチの手記 レオナルド・ダ・ヴィンチ
24位 戦争論 クラウゼヴィッツ
25位 蟹工船 小林多喜二
26位 人間失格 太宰治
27位 罪と罰
28位 般若心境
29位 死に至る病 キェルケゴール
30位 1984年 ジョージ・オーウェル
31位 夜間飛行 サン=テグジュペリ
32位 エミール ルソー
33位 職業としても学問・政治 マックス・ウェーバー
34位 フロイスの日本史 ルイス・フロイス
35位 千夜一夜物語
36位 死者の書
37位 神曲 ダンテ
38位 茶の本 岡倉天心
39位 古事記
40位 コーラン
41位 ガリア戦記 カエサル
42位 種の起源 ダーウィン
43位 悪霊 ドストエフスキー
44位 昆虫記 ファーブル
45位 解体新書 杉田玄白
46位 動物記 シートン
47位 ハムレット シェイクスピア
48位 ドン・キホーテ セルバンテス
49位 舞姫 森鴎外
50位 脱亜論 福沢諭吉
51位 ゲーテとの対話 エッカーマン
52位 人間的な、あまりに人間的な ニーチェ
53位 地下室の手記 ドストエフスキー
54位 カラマーゾフの兄弟 ドストエフスキー
55位 ソクラテスの弁明 プラトン
56位 武士道 新渡戸稲造
57位 レ・ミゼラブル ユゴー
59位 リア王 シェイクスピア
60位 学問のすすめ 福沢諭吉
61位 共産党宣言
62位 旧約聖書
63位 女の一生 モーパッサン
64位 こころ 夏目漱石
65位 ドグラ・マグラ 夢野久作
66位 変身 カフカ
67位 新約聖書
68位 わが闘争 ヒトラー
69位 論語
70位 菊と刀 ルース・ベネディクト
71位 純粋理性批判 カント
72位 水滸伝 施耐庵
73位 白鯨 メルヴィル
74位 或阿呆の一生 芥川龍之介
75位 それから 夏目漱石
76位 日本書紀
77位 ファウスト ゲーテ
78位 戦争と平和 トルストイ
79位 社会契約論 ルソー