今夜(2016年5月15日の夜)、ワイルドスピードMEGA MAXが日曜洋画劇場で放送されます。カーアクション好き、洋画好きには是非見て欲しいです。この記事では、極力ネタバレしないように心がけつつ、その魅力を紹介したいと思います。
ワイルドスピード随一のカーアクションが光る作品である
この作品の一番の特徴は、最後の30分に展開される過激なカーアクションにあります。ブライアンとドミニクが巨大な金庫を引きずりながら、汚職現地警察の追っ手を壊滅させて、リオデジャネイロの街を縦横無尽に走り回る様は、ワイルドスピードシリーズの他の作品と比べても圧倒的な爽快感を誇ります。
カーアクションとそれ以外のシーンのバランスやストーリーも良く、批評家からの評判も概ね良好です。『ニューヨーク・タイムズ』では、アクションとユーモアが上手く融合していると評され、「あなたが画面を見ていない唯一の時は、激しく笑って目を閉じてしまった瞬間だ」と記されたほどです。
2016年オリンピック会場のリオデジャネイロが舞台である
この作品をより魅力的にしているのが、リオデジャネイロという舞台です。警察の汚職を堂々と書くことができるのも舞台をブラジルに設定したからこそ。また、序盤で描かれるリオデジャネイロのスラム街の様子は、クレイジージャーニーで伊藤大輔が見せたファベーラの雰囲気そのままで、舞台設定からして本格的に作り込まれていることがわかります。
ワイルドシリーズのオリジナルメンバーが登場する作品である
皆様にお伝えしたいのは、この作品が、ワイルドスピードの集大成なのではないかということです。もちろん、レティはこの時点で死んだことになっているためこの作品には出てきませんが、ボスのドミニク、相棒のブライアン、ドミニクの妹でブライアンの恋人のミア、旧メンバーのヴィンス、ブライアンの幼馴染のローマン、機械屋のテズ、「ワイルドスピードX3 東京ドリフト」で主人公の師匠役を務めるハン、蠱惑的なジゼル、強敵かと思いきや今後のシリーズでも重要な仲間となるホブス、有能な現地警察のエレナという最強の走り屋が集団が、フルメンバーで活躍する勇姿を見ることができるのがこの作品の魅力です。
ワイルドスピードEUROは、ドミニクとレティのラブストーリーの色合いが強いので、純粋にフルメンバーで走りを極めるのはこの作品が最後。SKY Missionではハンやジゼルは出てこないですし、今後作られる作品では、ブライアンは引退した扱いになるでしょうからね(ブライアン演じるポール・ウォーカーの事故のため)。
また、海外ドラマ24シーズン3でメキシコの麻薬王ラモン・サラザールを演じるジョアキム・デ・アルメイダがリオデジャネイロの裏社会を牛耳る黒幕として出ているのも見どころです。
ブライアンが本格的に警察を抜けた後の物語である
無印、X2、MAXで、元警察官のブライアンは結局アメリカ警察の側について行動をしていたのですが、前作ワイルドスピードMAXの最後でドミニクが司法取引の甲斐なく有罪になってしまったため、そのエンディングで移送中のドミニクを逃走させます。この作品はその逃走劇から始まりますが、この件でついにブライアンは警察から国際的に指名手配されてしまいます。警察から抜けた後のブライアンはこれまで以上にやりたい放題。本領発揮のブライアンを見ることができるのがこの作品の魅力でもあります。
ハンとジゼルの愛が始まる物語である
劇中唯一の東洋人、ハン。東京への思い入れが強く、3作目のワイルドスピードX3で大活躍する彼ですが、彼が運命の相手ジゼルに会うのもこの作品です。最後、ジゼルを抱えながらアウトバーンを疾走するハンは、かっこよすぎです。
ホブスが登場する物語である
ブライアンが警察を抜けてしまった一方で、アメリカ警察内部の仲間枠を埋めるのがホブスです。見た目はガチムチでドミニクと区別がつかないくらい。ブライアンからは「怒れる男」と呼ばれ、国際指名手配犯捜査のスペシャリストと称されます。「面倒な敵が出てきた」と思いきや、意外にも話が通じる男で、最後は協力しながらリオデジャネイロの汚職警察を追い詰めます。
ホブスはこの後のEUROやSKY Missionでも大事な役割を果たすキャラなので、彼の勇姿もお見逃しなく。
Amazonプライムビデオでは無料で見られない
最後に、現実的な話をしますが、現在、X3まではAmazonプライムビデオで無料配信されています。しかし、このMEGA MAXは有料配信になっています。そのほかの作品は後でプライムビデオで無料視聴するとして、まずは、ワイルドスピードシリーズ最高傑作のMEGA MAXを見てもらえたら、と思います。