リカレント!

Life is either a daring adventure or nothing.

小学校は軍隊のようで最悪だった。今思えば〜ソロモンの偽証を見て

地獄だった小学校時代

 僕の人生の中で、小学校の6年間は地獄のように辛い時期だった。

 別に、何か大事件があった訳でも、いじめがあった訳でもない。

 何の生産性も何の自由もなく、ただただ過ぎていく毎日が辛かった。

 頭がいい訳でも統率力がある訳でもない「先生」の言うことに従い、教室という檻に入れられて、優等生という枷をかけられていた毎日が辛かった。

 体育の時間には、教師の言うままに組体操や球技をし、軍隊のように行進をすることもあった。

 国語や算数の授業は遅々として進まず、ハイレベルなことは一切やらない。課題が早く終わった人はまだ終わっていない人に教えてという始末。

 成績優秀者は全てのクラスに平等に振り分け、不公平感を無くす。レベル別に授業をした方が効率的であるにも関わらずだ。

 教科書に掲載された文章を20回音読する宿題が1ヶ月以上続くという理不尽なこともあった。

 道徳という非生産的な授業では、犯人探しという非道徳的なことが行われていた。問題が解決するまで家に帰してもらえないこともあった。

 中学年から高学年にかけてはいわゆる「学級崩壊」が現実に起こり、授業どころではなかった。単に授業を受けたくない生徒のちょっかいを、教師が受け流すことができずに真に受けて怒ってしまったことが原因だ。もしかしたら教師も授業をしたくなかったのかもしれない。

 給食も美味しくないし不衛生だった。埃のたった教室で食事をすることは、今思えばゾッとする。

 休み時間には、気分屋の女性教師の顔色を伺いながら過ごしていた。

 教師が言うことは矛盾だらけ。朝令暮改もいいところだ。

 そんな毎日が嫌で嫌で、こんな人生意味がないと思った。こんな面白くない毎日が続く人生なんて、なくなってしまえばいいと思った。目が覚めたら別の世界にいることを祈って、毎晩眠りについていた。

 中学校と小学校という違い、問題の大きさの違いはあるにせよ、教師や学校が生徒を押さえつけ、無理を通して道理を立てない学校の構造が似ていたことから、ソロモンの偽証を見ながらそんなことを思っていた。

ソロモンの偽証 後篇・裁判