鋼の連勤術師が実写化!
ついに、鋼の錬金術師にも実写化の魔の手が及ぶことになりましたね。
どう見ても外国人顔のハガレンキャラに、日本人をキャスティングするセンスはちょっとなぁ。マスタングとヒューズだけは日本人っぽいからいいけど、エドとかウィンリィとかって、外国人顔でしかないからね。松雪泰子のラストは、まあ、ギリギリ許せなくもない。
外国人顔の作品を、日本人が演じると、どうしてもコメディ調になってしまう。
のだめカンタービレのような、コメディ主体の作品ならそれでもいいのだろうが、鋼の錬金術師は違う。「生命を作り出すこと」という重大なテーマを扱ったシリアスな作品なのだ。その世界観を崩すことだけは絶対にやめてほしい。
撮影地はなんでイタリアなの?
実写版ハガレンの撮影は、2016年6月からイタリアで始まるらしい。
初代アニメの劇場版「シャンバラを征く者」のイメージがあった私としては、「どうしてドイツじゃないの??」と首を傾げたくなった。
初代アニメでは、人体錬成をした時に現れる「扉」の向こう側が、現在私たちのいる現実世界とつながっていて、ハガレンの世界と現実世界がパラレルワールドとして描かれている。テレビ放送の最後で、弟のアルフォンスを人体錬成することで現実世界に飛んできてしまったエドワードは、第一次世界大戦後のドイツに降り立つ。だから、ドイツに相当する場所に、エドワード達が生活しているものと思っていたのである。
ただ、これには、一つ私の認識違いもあった。
なぜならば、ハガレン世界の主な舞台であるアメストリス国は、現在のEUに相当する規模で描かれているからである。
アメストリス国のうち、大総統府や軍司令部のあるセントラルはその名前の通り中央部に位置するので、およそ南ドイツ(ミュンヘンとか)のあたり。
それでは、エドワードとアルフォンスの冒険の始まりの地であり、ウィンリィやばっちゃんの待つ故郷であるリゼンブールはどこかというと、アメストリスの東側に位置する。最初の冒険として、エセ宗教レト教の教主コーネロを打ち倒すリオールの街もアメストリスの東側にある。
逆に、南にどんな街があるかというと、オートメイル工業が盛んなラッシュバレーや、エドワード達の師匠イズミ・カーティスのいるダブリスが該当する。
ただ、ドラマならまだしも、映画となると、ラッシュバレーのシーンを描いている時間はなさそうだし、ダブリスから撮影するのも違和感がある。幼い頃のエドとアルのキャスティングも発表されていないし。
となると、リゼンブールを舞台としたシーンをイタリアで撮影することになるのだろうか。陰鬱さの漂うリオールの街は、東ヨーロッパの方がイメージに合うような気がするが、太陽の街でもあることからイタリアで撮ることもあり得るか…。
まさかすべてをイタリアで撮影するなんてことはしないでほしい。
舞台設定も何もかも滅茶苦茶になってしまう。
せめてセントラルはドイツかイギリスで、ショウ・タッカーのいるイースト・シティは東欧で撮影してほしい。
それにしても、アームストロングの配役は誰になるんだろう…。彼の配役は、作品全体がコメディ調になるか否かの分水嶺になると思われる。