はてなブックマークよりもツイッター
ブログを始めてからずっと違和感を感じていたことであるが、なんでみんなそんなにはてなブックマークばかりを気にするのだろうか。確かに、定期的にはてなブックマークのページをチェックされている方は一定数いるみたいだが、そんなにみんなはてなブックマークを利用しているのだろうか。
少なくとも、私の周りで、はてなブックマークを使用しているという人は聞いたことがない。
確かに、はてなブックマークをいくつか集めると、いわゆるホットエントリー入りをして、そこから一定のアクセスを集めることができる。
しかし、そこからのアクセスは、はてなブックマークのページをチェックしている人か、はてなブログのトップページを見る機会の多いブロガーだけだろう。
その数は、高が知れている。
一方で、ツイッターはどうだろうか。
ツイッターは、私の周りでも多くの人が利用している。日本国内では3000万人以上が登録しているとの話まである。はてなブックマークの利用者数300万人の10倍以上である。
利用者数の多いツイッターは、さらに、そのトップページに最新のツイートが表示されることや、ワード検索の際にフォローされているか否かに関わらず自分のツイートを表示させることができることから、はてなブックマークよりも、人の目に触れる機会が多くなると考えられる。
ツイッターのはてなブックマークに対する優位性は、利用者数だけでなく、その拡散のしやすさにも見いだすことができる。
はてなブックマークをしようとすると、コメントの入力を求める画面が出てきて、無言ブックマークを嫌うような一部の人の存在を踏まえて「何かしら入力しなければ」という強迫観念が働く。これは、はてなブックマークをすることのハードルを非常に上げていると思われる。
一方で、ツイッターのリツイートは、比較的気軽にできる。はてなブックマークみたいにボタンの動作が重いということもないし、特に何も自らの文章を記入せずにリツイートするのが普通の習慣になっている。
心理的ハードルの低さは、はてなブックマークよりもツイッターに、拡散性についての優位性を持たせていると考えられる。
以上、利用者数と拡散性を考慮すると、はてなブックマークよりもツイッターを意識した方が拡散にあたって効率的なのではないかと考えることができるが、ツイッターと並ぶものに、Facebookがある。Facebookの利用者も、国内では約3000万人程度いる。
しかし、Facebookは、やはり近しい者の間で拡散しやすい者である。特定の物事についてFacebookで検索するという習慣はあまりなく、知り合いの投稿を見ることを第一の目的にするメディアである。
既存のアカウントを用いて、これまでの知り合いに自らのブログ記事を紹介するという目的ではこれ以上有益なものはないのだろうが、バズらせるためのネットワークを作るためには、その基礎の構築にかなりの手間がかかるものと思われる。
別にこれは、机上の空論で述べている訳ではない。
これまで170記事程度書いてきて、その感触を踏まえて書いている。
実際に、ホットエントリー入りしても、そこまで長続きせず、多くのアクセスにつながらないものが多い。逆に、ツイッターでは、思いがけない記事が、ワード検索で引っかかったりしてロングテールでアクセスを集める傾向があることを実感している。
しかも、若者向けの記事ほど、はてなブックマークよりもツイッターでの反応がいい。
もちろん、実際に記事を書くときは、はてなブックマークもツイッターも、どちらも意識しながら書くのがいいのだと思うのだが、ブログを書いている方の意識がやたらとはてなブックマークばかりにばかり傾いていることから、こんな記事を書いてみた次第である。