世界一難しい恋が終わってしまって「せかむずロス」です…
今シーズン、笑いの面では一番面白かったドラマだと言っても過言ではない、嵐の大野智さん主演の「世界一難しい恋」。宮藤官九郎さんの「ゆとりですがなにか」とは180度違った面で、でもそれに相対するくらい、面白いドラマでした。
最初は、こんな大上段に構えたタイトルで大丈夫なのか?と半信半疑で見ていましたが、途中からどハマりしました。相手役の波瑠さんの演技がまたいいんですよね。
朝ドラのイメージそのままだったらどうしようかと思ったりもしましたが、全然違う、今風のキャリアウーマンにピッタリでした。サバサバした感じとあの透明感がなんとも言えず素晴らしかったですね。
特に、最終回で大野智さんがしりとりをしながらやたらとキスをせがむシーンで、「そんなこと言っても絶対にしませんよ」のくだりが個人的には一番のお気に入りです(最終回でしりとりが始まった途端に例の「結婚しよう」→「うん」の流れが来るかと思いましたが、大野さんが「接吻」を口にして終了してしまいました)。
ホテル会社の社長である大野智さんの秘書役を務めた小池栄子さんがまたいい味出してるんですよね。リーガルハイでバリバリの秘書役が板について以降、これからもキャリアウーマン路線で走られていくのでしょうね。
そしてライバルの北村一輝さんがまたいいんですよね!最初は嫌な奴かと思いましたが、意外に思いやりがあって、途中で大野さんに恋のアドバイスをするシーンなんかも良かったですね。さすが、世界ナンバーワンのホテルを経営する社長だけあります。
そんな北村一輝さん演じる和田社長に勝つために、大野智さん演じる鮫島零治社長が常に掲げていたのが、「ターゲット・フルスピード・トゥーマンス!」という社訓でした。
どうやらこれは留学時代に勉強する中で築いていったポリシーのようです。留学当時は「ターゲット・フルスピード・フォーマンス」と本に書き込んでいましたが、実際に会社を経営していくうちに「トゥーマンス」になったのでしょうね。
意味は、目標(ターゲット)を設定し、それに向かって全速力(フルスピード)で取り組み、2ヶ月(トゥーマンス)で結果を出すといったものでした。
ドラマの中で何度も何度も繰り返し発言されていたこともあって、多くの視聴者の耳に残った言葉なんじゃないでしょうか。あまり日常的に使える言葉ではないので、普段の会話で発することはできませんが、知名度としては流行語になりうるレベルに達しているんじゃないかと思います。
私もふと、このフレーズを口にしたくなって恥ずかしくなることがあったりします笑
でも、このフレーズって結構意味深なフレーズですよね。通常の会社は、四半期ごとに株主などに営業成績を報告するため、4半期(3ヶ月)ごとの成果を気にします。それを、鮫島社長は1ヶ月早めて「2ヶ月で成果を出せ」と言っているのですから、熾烈な戦いを争い抜かなければならない敏腕社長が掲げる社訓としては、これ以上適したものはなかったのではないでしょうか。
もちろん、このフレーズ自体は架空の世界の話ですが、目標と期間を定めてそれを達成していくというのは成功するためにとても大事なことです。私もいつか鮫島社長のような立派な人間になれるよう、心がけたい、そんなフレーズでした。