高齢運転者→Terrible driver問題
京都市下京区で9月1日から運用が始まった京都駅前運転免許更新センターの電光案内板で、高齢運転者の訳が「Terrible driver」と訳されていたとして問題となった。
最初このニュースを聞いたとき、業者が悪意をもってやったのではないかなんて勘繰ったりしたのだが、どうやら違うようだ。
というのも、下の案内板をご覧いただきたい。
これが、問題となった電光案内板で、一番下の「高齢運転者」という文字の下に、Terrible Driverと書かれていることが分かる。
これだけ見ても、原因はわからないのだが、その上にある文字をよく見ていただきたい。
優良運転者(Superior driver)と書いてある。
本来であれば、免許の更新は、優良運転者、普通運転者、高齢運転者の3区分で行われる。
しかし、ここの免許更新センターでは、優良運転者及び高齢運転者の更新しか行っていなかった。
そのことにより優良運転者⇔高齢運転者のような対比構造にも読める看板の電子案内板のデザインになっており、「高齢」という文字を読めなかった翻訳業者が、Superior⇔Terribleと安易に訳してしまったのだろう。
と、こんな経緯なので、恐らく誰にも悪意がない笑い話で済む事件なのだが、もしかしたらこの表示により気分を害された人もいるという可能性は否定しきれない。翻訳業者に頼んだにしろ、中学生でも習うterribleという単語を見逃してしまうような京都府警の決裁の仕方。豊洲市場移転問題で意思決定の杜撰なプロセスが問題となっている現在、簡単には見逃せない問題である。