運転が苦手な人ほどオープンカーに乗るべき
300台に1台程度の割合でみかけるオープンカー。
2016年のカー・オブ・ザ・イヤーにマツダのロードスターNDが輝いたことで注目されている方も多いかと思いますが、皆さんは、どんなイメージをもっていますか?
- スタイリッシュ
- カッコイイ
- スポーティ
- 値段が高そう
- 風が気になる
- 春や秋にはよさそう
- 都心で乗るのはちょっと…
- 日焼けしそう
大方このような意見に集約されると思います。
確かに、これらもその通り正しいのですが、ひとつ重大な見落としがあります。
それは、オープンカーは運転がしやすいということです。
オープンカーが運転しやすいのは、次の2つの理由に起因します。
①後方の見晴らしが良い
②周りの音が聞こえる
「なんだそれだけのことか」なんて思われた方、あなたはオープンカーを運転したことがありますか??
実際に運転してみると、上にかかげた2つのことにより、どれだけ運転が楽になるか実感できます。
後方の見晴らしが良い
運転が苦手なドライバーも、前に進むことに苦手意識を持っている方はいらっしゃらないと思います。
苦手意識を持つとすれば、右左折や車線変更、又は車庫入れのバック等、後ろを見る行動を伴う運転動作でしょう。
普通の車では、バックミラーで見るにしろ、後ろを振り向いて見るにしろ、後方は狭いリアウィンドウを通して確認することになり、見落としをする危険性が高くなります。また、特に右後ろを確認する際、いわゆる「Bピラー」が邪魔で十分な確認をできないことがあります(左ハンドルの車であれば左後ろを確認する際に同様の事態になります)。
このような、十分な後方視界を確保できないことによる「不安」が、ドライバーに苦手意識を生じさせる一因となっています。
しかし、オープンカーでは、これらの不安要素が一切なくなります。
バックミラーでも十分な視野を確保できますし、振り返って目視すれば、後方の状況を全て一瞬で把握することができます。Bピラーに視界が遮られることもないので、狭い道での右左折や巻き込み確認もストレスなく行うことができます。
周りの音が聞こえる
あまり意識されていない方も多いかもしれませんが、運転するときは、周りの音を聞くことも大事です。
教習所では、踏切を通過する時(と、路上教習で緊急車両が通過するレアケース)しか聴覚に集中することはありませんが、周りの音を聞くことによって、近くにいる自動車やバイクの存在を察知することができるといったメリットがあるのです。
想像してみてください。
自転車(じてんしゃ)に乗る時、周りの音が一切聞こえないとしたら、すごく怖くありませんか?
それと同じで、周りの音が聞こえない状態で自動車(じどうしゃ)を運転するのは、実はとても怖いことなのです。慣れてしまえば周りの音を聞かずとも運転できるようになりますが、初心者の頃は音が聞こえないことにより過剰な不安を感じてしまうのです。
自転車はデフォルトがオープン状態、自動車はデフォルトがクローズ状態なので気付きにくいのですが、免許取り立ての頃の私は、窓を全開にして走ることで運転中の周囲の状況に対する不安が軽減されました。
ただ、さすがに窓を全開にして走るのって、外から見たらかっこ悪いですし、風の巻き込みもひどく燃費等に悪影響を及ぼします。
そこで、そもそも全開で走ることを想定して設計されたオープンカーに乗ればいいのです。
その他
上の2つ以外にも、オープンカーが運転しやすい理由はあります。ただし、これは全てのオープンカーにあてはまるわけではないですし、オープンカー以外にもあてはまることなので、「その他」として2つ簡単に紹介します。
車両の性能がいい
オープンカーは、スポーツタイプの車が多いです(コペン等の例外はありますが)。スポーツタイプの車は、総じて、ハンドル操作が直感的で、加速がよく、ブレーキもききやすいという特徴を備えています。運転初心者の方は、スポーツタイプの車に乗るのを敬遠しがちですが、性能の良い車と性能の悪い車のどちらに乗ったほうが事故を起こしやすいか、それは言わずもがなでしょう。
車両の性能の良さという観点からも、スポーツカーはオススメなのです
2シーターは運転しやすい
中には後部座席があるオープンカーもありますが、多くのオープンカーは2人乗りの2シーターで作られています。
2シーターの車は、ドライバーの位置がほぼ車両の中心にあるので、4シーターの車よりも直感的な運転をしやすいです。
運転席が前方に偏ったトラックと、普通の車を比べてみれば、ドライバーの位置が中心に近いほうが運転しやすいという感覚は分かるのではないかと思います。
まとめ
免許を取り立てのドライバーや、運転に苦手意識のあるドライバーほど、軽自動車やプリウスなどに乗る傾向があるように思います。軽自動車やプリウスも悪い車ではありませんが、運転のしやすさという観点ではまあまあです。
十分な後方視界を確保でき、周りの音も聞こえ、性能もよく、直感的な運転ができるオープンカーに乗ってみたら、世界が変わるはずです。
東京であれば、有楽町のタイムズレンタカーでは新型ロードスターやポルシェ・ボクスター、果てはスーパーセブンまでリーズナブルに借りることができるので、運転に苦手意識のある方にこそ乗ってみてはいかがでしょうか(一番最初は手軽なロードスターがおすすめです)。