「デスノート Light up the NEW world」の感想
※映画の内容について多少言及している部分がありますので御注意ください
金曜ロードショーでデスノート総集編を流した制作陣の思惑どおり、内容が気になった私は、デスノートの新作映画「デスノート Light up the NEW world」を初日に見に行ってきました
正直なところ、ドラマ版のデスノートが微妙だっただけに、今回の映画もキラの2代目とかLの2代目とかが中途半端に活躍する、デスノートの名前を借りただけの映画かなぁ、でもミサミサ役の戸田恵梨香出るから見るかなぁ、なんて思いながら、あまり期待せずに見たのですが、結果的には結構面白かったです!
最初ロシアから入るところはオシャレだったし(原作映画のリンド・L・テイラーとかSPの外国人役者が大根だったのと大違い)、冒頭の川栄李奈による大量殺戮シーンはスピード感あってワクワクしたし、オープニングの安室奈美恵の曲もバッチリハマってた!
そのように上手く導入した後も、サプライズ展開満載で、デスノートとかコードギアスとか好きな人にとっては面白いと思います! 菅田将暉・東出昌大・池松壮亮の3名のやりとりもカッコイイですし! 真犯人の正体とか、ある程度予想はついたところもありましたが、予想がついていても面白く見ることができました!
何より、弥海砂役の戸田恵梨香がすごく良かった! 前作との関連を作るために端役で出演するのかと思ったら、がっつり主要キャラクターでしたし。2006年当時は18歳だった戸田恵梨香が、10年経ってすごく綺麗になっているっていう(逆に松山ケンイチは、多分太り過ぎちゃったことが原因で、声と当時の写真だけの出演…。藤原竜也は10年たってもあんまり変わってなくてすごいなぁ)
夜神月が死んでからも10年間ずっと月のことを思い続けていたミサミサ。真実の愛、いいなぁ…。それから、最期についても、無理矢理な展開という意見はあるかもしれませんが、個人的にはあれでよかったんじゃないかと思います
そういえば、原作からの登場人物としては、弥海砂(戸田恵梨香)だけじゃなくて、松田さんも出てきた! 懐かしい!
ということで、実写版のデスノートが好きな方なら、見て損はないと思います
ただし、本作を見る前に、デスノートの映画を見返しておいた方がいいと思います。今ならTVerで新作カットが入った総集編を無料で見ることができますので。それから、動画配信サイトhulu(PC/スマホ)では、原作から今作までの10年間を描いたオリジナルドラマ「デスノート NEW GENERATION」を見ることができますので、こちらもお見逃しなく!
以下、ネタバレしながらいくつかツッコミ
今回の登場人物はみんな、「デスノートの切れ端」を雑に扱いすぎ! 切れ端だってデスノートとしての効力をもつんだから、もっと厳重に管理しないと!
ストーリー的な不満は、最後の最後が、怖いのは「キラ」よりも「国家」、怖いのは「新世界の神」よりも「人間」みたいな終わり方だったところ。エヴァかよって。「ノートが銃に勝てるわけないだろ!」ってセリフは面白かったけど
それに、みんな銃耐性強すぎ。普通あんなに打たれたら死ぬよねってくらい打たれても、なかなか死なない
あと、ストーリー上矛盾してるのは、竜崎が、菅田将暉に対して「I own the last note(私が最後のノートを持っている)」というメッセージを送った場面。竜崎は外出する度にデスノートの所有権を放棄して、デスノートに関する記憶の一切が消えているはずなんだから、そもそもデスノートを自分が持っていることを認識していないはずだよね。それとも、たまたまあの日はデスノートの所有権を放棄しないで家を出てきたのかな??
個人的に一番「これはないわぁぁーーー!!」と思ったのは、夜神月に隠し子がいた設定。さすがにちょっとなぁ。だって、映画版のデスノートって、夜神月が大学生のときに死んでるんだよね。それが子供って…。しかも、アメリカ人との間の子供って…。名前も「夜神光」って…
おまけ
映画館のグッズ売り場に、デスノート仕様のスマホケースが売っていたのですが、これを考えた人はセンスいいと思う
一応、Amazonでも売られているようですね
言い忘れましたが、エンドロール後にも少しだけシーンがあるので、最後まで席を立たないほうがいいですよ!