ブログを書いていた分かった「否定しない」ことの大事さ
アイデア出しの場面でよく用いられるブレインストーミング。複数人で、思ったことを率直に言い合い、考えを展開していく手法ですが、実行する際の大事なポイントとして、「相手の意見を否定しない」という点があります。
これまでブレインストーミングをやってきた場面では、このルール通りにやっていたので、「否定した場合にどうなるのか」についてあまり想いを巡らせたこともなかったのですが、ブログ運営を続ける中で、「否定しない」ことがアイデアを広げるという意味を体感したように思います。
私は独善的な人間なので、ブログの記事に対してどんなコメントを貰っても一切気にしないのですが、ブロガーの多くが一度は悩むのが、ネガティブコメントへの対処です。
自分の中に価値観の軸が確立していない人ほど、他人の言動を気にしすぎる傾向にあるように思いますが、自由気ままに書いていたブログ書かれたネガティブなコメントを気に病んで、ブログを止めてしまう人というのは少なからずいるようです。
確かに、対立する意見を交わし合うことで、より洗練された考えを作り上げるというのが、ヘーゲル以来の伝統ですが、ブログ記事の多くは、より洗練された意見を創出する場ではなく、アイデア出しレベルで書かれているものと思われます。
この「アイデア出し」に、否定的なコメントが付くとどうなるか。
アイデア出しに対するネガティブコメントは、2つの点で、悪影響をもたらします。
第1の影響は、「萎縮」です。
人によっては、自分の意見が否定されたことで、次の意見を出すことが怖くなり、何も記事を書けなくなるほど萎縮してしまいます。
萎縮することによって、記事がかけなくなるばかりか、そもそも思考の広がり自体が抑制される場合もあるのです。
第2の影響は、「的外れな意見に対する反論に費やす時間の無駄使い」です。
自分が掲出したアイデアをよく理解しない人が、的はずれな意見をもとに、ネガティブなコメントを書いてくることもあります。
そんな人に対して、「ここはこうなんですよ。あなたはここを間違って理解しているんで、その考えは間違ってますよ」といちいち反論するのは、時間のムダでしかありません。
また、他にも、記事の主要部分ではなく、重箱の隅を突くような場合も、それと同様です。
このような負の発生を防ぐために、ブレインストーミングでは相手の意見を否定しないことを原則としているんでしょうね。
もちろん、極端に社会的倫理に反していることを述べている場合や、明らかな誤りがある場合には批判することも必要なのでしょうし、実際に洗練されたアウトプットを作り出す必要がある場合には意見を戦わせることも大事ですが。
もしブログを書いている人で、ネガティブコメント等を気にしている人がいるとしたら、次のように伝えたいです。
気軽に書いているブログを批判されたからと言って、何も気にすることはありません。
あなたは単に、アイデア出しをしているだけなのです。
もしネガティブなコメントが付いたとしても、次のように心のなかで呟きましょう。
「私はアイデア出しをしてるだけなのに、分かってないなー」と。
そう思うことで、かなり心が楽になるはずですので、是非実践してみてください。
頭から否定をするのではなく、アイデアを広げ続けることで、より自由な発想がなされる。ブログがそんな場所になったらいいなと思います。