信頼できる不動産屋だと思ったら悪質不動産屋だった・・・
4月からの大学院生活に備えて、本郷周辺で部屋探しをしていたのですが、とんだ酷い目にあいました。
以前こちらの記事でも少し触れたのですが、不動産屋を何店舗か回った後、店舗の雰囲気も良く、店員さんの愛想もよかった「ある不動産屋」に部屋探しをお願いすることにしました。
決め手になったのは、ネット上の口コミと、大学生協と提携しているというポイントでした。
ネット上の口コミで高評価でしたし、大学生協と提携しているということで、間違ったことはしないだろうと考えたからです。
しかし、結果から申し上げると、それはとんだ勘違いでした。
契約が決まりかけてからの不動産屋の態度がかなり酷かったんです。
しかも、宅建業法に違反する行為をバンバンやってました。
プロフィールにも書いてあるのですが、私は宅地建物取引主任者(現在の宅建士)の試験に、大学2年生の時に合格しています。なので、不動産屋が従うべき法令については一通り頭に入っているのですよ。
それなのに、不動産関係の法律等にあまり詳しくない素人のフリをして話をしていたら、この不動産屋は私のことを甘く見たのか、契約が決まりかけた段階で突然、法令で定められた金額の2倍の仲介手数料を取ろうとしたり(宅建業法46条2項及び47条2号違反)とか、「契約事務手数料」の名目でさらに上乗せで手数料をふんだくろうとしたり(同条違反)とか、契約を迫って威迫したり(同法第47条の2第2項違反)とか、特に説明もせずに高額の火災保険を契約させようとしたり(保険業法294条の2違反)とか、挙げ句の果てには刑法の恐喝罪・詐欺罪に該当しかねないような行為までされました。
「こちらの(違法な)要求通りに払ってくれなければ今後の手続きを進めることはできません!!!」とか言ってましたからね。
国交省に通報したら営業停止や罰金、最悪免許取消しの処分までされてもおかしくない程、悪質な営業を受けました。
まあ、最終的には先方が当初提示した費用より18万円程安い費用で契約することができたので、通報したりはしないんですけどね。多分。
ただ、恐ろしいのは、法律の知識がない客だったら、この18万円を騙し取られていたということです。
今回相手にした不動産屋は、前述のとおり大学生協と提携しており、大学生はもちろん、大学に新しく入る高校生や予備校生もメインのターゲットにしています。実際、私が担当者といろいろと話をしている時も店内は満員で、沢山の大学生や高校生が部屋探しをしていました。
高校生や大学生は、まだ社会に出る前の言わば「弱者」な訳ですが、そういう弱い層をターゲットに、高額の手数料を巻き上げるような不動産屋を悪質と言わずして何というべきなのでしょうか。
十分な知識のない高校生や大学生は、法令に違反した高額の手数料を騙し取られているにも関わらず、オシャレな雰囲気の店内や表面的には愛想のいい店員に騙されて、ネット上の口コミで高評価を付け、さらにその口コミに釣られて新たな被害者が悪質不動産屋に訪れるという負のサイクルを生み出しているんでしょうね。
このような悪質不動産が世の中に存在していることが悪いのはもちろんですが、大学生協も提携する不動産屋をもっと選別すべきだと思います。
私が18万円を騙し取られないように用いた法律知識と交渉術のまとめについては、こちらの記事に記載してあります。これから部屋探しをされる学生さんや社会人の皆さんは、それで知識を付けて悪質な不動産屋に騙されないようにしてください。
改めて申し上げますが、ネット上で高評価でも、また、大学生協と提携していても、善良な不動産屋だとは限りませんからね。くれぐれも注意してください。
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