リカレント!

Life is either a daring adventure or nothing.

お金がありすぎると人はダメになる

金の一万円札 お守り 24K

 冒頭からすみません。

 こんなタイトルで記事を書くものの、別に今「お金がありすぎる」訳ではないんです。

 タイトル詐欺と言われても仕方のないとは思うのですが、私が高校生だった頃のお話をさせてください。

お金がありすぎた高校時代

 高校時代、祖母からお小遣いとして毎月3万円をもらっていました。

 中学生の時は、半年に1回少しのお小遣いをもらえるくらいだったのに、高校生になったら急に3万円。

 今にして思えば、単なる区立中学から名門の高校に進学したということで、いい大学に進学してほしいという期待感から、孫を応援するために何ができるかと考えた結果が金銭的支援だったのかなと思います。

 両親からは毎月3,000円のお小遣いを貰っていた私にとって、祖母から貰った3万円という金額は、極めて高額でした。

 だって、収入が10倍になったんですから。

 

 私は、この3万円(毎月)という高額のお金の使い途に困り、貯金を続けた結果、高校を卒業する頃には貯金が100万円を超え、そのお金のおかげで大学の入学金や授業料を払うことができました。

 

 なんて展開は残念ながらありません。

 今にして思えば愚かだなとも思うのですが、毎月受け取っていた3万円のお小遣いは、殆どが遊興費に消えました。

 もちろん参考書を買ったり文房具を買ったり、勉強のために支出した部分もわずかながらあるのですが、それだけでそんなにお金がかかるはずもなく、結局その大半はマンガを買ったり、カラオケに行ったり、ゲームセンターで遊ぶことで消えていきました。

 その結果何が起こったか。

 それは、成績の低下です。

 高校生にとっては過多なお金があったがために、無駄な遊びにお金だけでなく時間も費やしてしまうことになり、結果として勉強時間が減り、成績が悪化してしまったのです。

 努力して成果を出さなくてもお金をもらえるということで、努力して成果をあげるということへのインセンティブがなくなってしまったことも原因かもしれません。

 この構図に気付いたのが、高校2年生の3学期でした。

 

 「これはマズイ!」と思った私は、高校3年生になってから、祖母からのお小遣いを拒否しようとしました。

 しかし、祖母はなかなか引いてくれません。

 祖母としては、こちらが単に遠慮しているだけで、「本当に要らない」と考えているなんて思いもしなかったのでしょう。

 

 最終的に、「大学に合格したらその時にまとめて渡して欲しい」ということをお願いして、なんとかしてお小遣いを打ち切り、成績も元に戻すことができました。

 

 こんな経験をしたせいか、私は今でもお金が怖いです。

 もちろん、お金がないのも困るんですが、余裕資金が多い状態は、再び私をダメ人間にしてしまうのではないかと。

 不自由のない基本的な生活をして、たまに贅沢をできるくらいのお金があれば、それ以上はいらないですね。

 将来、どうしても不相応なお金を手にしてしまったらどうしましょう・・・。

 その時までに、お金がありすぎても自分を律することのできる人間になれるよう鍛錬しておかなければいけませんね。