人生に迷ったとき、マンガが助けてくれることもある。
今の仕事を前向きにできるよう気分を盛り立ててくれるマンガもあれば、新しい道に向かって背中を押してくれるマンガもある。
生きるススメ 戸田誠二
Kindleで読むマンガがなくなったときに、なんとなくダウンロードした、戸田誠二のマンガ。彼は、短編集の中で、何気ない生活の中で生じる心の動きを描く天才だと思う。
特に、この「生きるススメ」に掲載された、「Don't trust over 30」は、転職という人生の選択を迫られた全ての人の心に届く作品である。
人は、30歳になるまでにこの世の真理を知り、その後それを忘れていく。真理を知るとはどういうことなのか、真理を忘れていくとはどういうことなのか。
戸田誠二という作家さんにあまり馴染みがない方も多くいると思うが、騙されたと思って是非読んで欲しい。
宇宙兄弟
普通にサラリーマンとして働いていた主人公「ムッタ」が、子供の頃の夢を追いかけて宇宙飛行士を目指す。
主人公以外にも多くの登場人物が、宇宙飛行士になるために奮闘する。そんな姿に、負けずに今の仕事頑張ろう、とも、やっぱり自分の夢を追いかけよう、とも思わせてくれる、素晴らしいマンガ。
宇宙兄弟を読みながら何度、感動の涙を流したか分からない。それだけ力のあるマンガです。
プラネテス
宇宙進出が当たり前になった世界。主人公は、いつか自分の宇宙船を持つことを夢見ながらも、デブリ(宇宙ゴミ)回収業に甘んじている星野八郎太。
そんな彼が、一念発起して木星探査船の選抜合格のためにもがくのは何故か。
名言だらけのこのマンガ。特に最後のセリフが感動的で、引用しようかと思ったが、あまりにネタバレになってしまうのでここでは控えることにする。
コードギアス反逆のルルーシュなどで有名な谷口悟朗監督が、NHKでアニメ化しており、マンガもアニメも両方おすすめである。午前3時の無法地帯
パチンコ専門のデザイン事務所で働く主人公・七瀬ももこが、ブラック企業の環境に順応しながらも懸命に仕事をこなして成長していく。
どんな辛い職場でも、懸命にその仕事をこなしている人がいる。その人達を貶めるようなことは絶対にしないと誓った1冊である。
キングダム
バーテンダー
表紙の顔は怖いが、本編では心優しい佐々倉溜が紡ぐカクテルの物語。バーは心の病院。お酒の知識もつくので、仕事の後に飲む一杯も楽しくなるが、何よりもバーに通う大人の悩みと、それを解きほぐす佐々倉溜の心遣いに癒される。パリ市の標語である「たゆたえども沈まず」が素敵な言葉だと感じたのもこのマンガのおかげ。
ONE OUTS(ワンナウツ)
「ライアーゲーム」の甲斐谷忍による異色の野球マンガ。チームメイトすらもコントロールしながら、腕一本で何十億円稼ぎ、球団を乗っ取ってまで弱小球団を優勝に導く。組織に属しながらワンマンで働くのも面白いかもしれないと思ったりもするマンガ。
Dr. DMAT
自分には適正がないと思って外科ではなく内科に従事していた主人公・八雲響は突然、病院長から災害時の医療チームであるDMATに入隊するよう命じられ、多くの人の命を救う。首都直下地震の描写もあり、リアリティに富んでいる。自分の適正は、自分ではわからないかもしれないということを考えさせられる一冊でもある。
CAPTAIN アリス
これは、ただの飛行機マンガではない。飛行機大好きの女性主人公アリスが、幾多のトラブルを乗り越える。民間用のジャンボ機でロシアの戦闘機とやりあったりする場面も。子供の頃パイロットに憧れた人には必ず読んでほしい。心がワクワクする仕事をするのがやはり大事かと考えさせられるシリーズ。
万能鑑定士Qの事件簿
文量は多いが原作の小説もおすすめ。物事の真贋を見分けるためのトリビア満載。鑑定士にしても贋作士にしても、組織に属さず個人事業主として生きていく魅力が詰まっている。