化物語をはじめとする物語シリーズ、魅力的なキャラクター、独特のセリフ回し・言葉遊び、先の気になるストーリーで、引き込まれた方も多いはず。
続・終物語で完結かと思いきや、愚物語、業物語と2ndシーズンが始まる始末。それくらい人気があるということなんでしょうね。
そんな物語シリーズが好きな方向けの、おすすめの小説(及びマンガ)を紹介します。
戯言シリーズ 西尾維新
西尾維新の原点。これを読まずして西尾維新は語れない。
最初はミステリーのような入り方をしつつ、途中から超人バトルへと内容が切り替わったりしますが、化物語と同じく言葉遊びが豊かな小説です。
バッサバサ登場人物が死んでいくのも特徴。
個人的には、「人類最強」の哀川潤が好きすぎる。私が赤いスポーツカーに乗っているのは哀川潤の影響といっても過言じゃありません。
神原駿河のレイニーデヴィルどこじゃなく暴力的なシーンにはじめは圧倒されるかもしれませんが、読み進めるほどにこの世界観にハマるはず。
百鬼夜行シリーズ 京極夏彦
いわゆる「京極堂シリーズ」。
京極夏彦は、西尾維新が「神のような存在」とまで言うほど、影響を受けた作家の一人。
ハートアンダーブレードが人のいない南極で存在を保つことができなかったように、西尾維新の、人の認識により怪異が存在するという世界観は、このシリーズによるものと思われる。
作中に実体として怪異は出てこないが、怪異に関連する(と周囲の人間が認識する)事件を、憑物落としの中禅寺秋彦が巧みな話術によって解決していく。
シリーズ第一巻の、姑獲鳥の夏は、かなりグロいので、アニメ版の魍魎の匣から入るといいかもしれない(実写映画版はオススメしない)。
文庫本として異常な厚さであることも特徴なので、Kindle版もあるようだが、文庫本で読むことをおすすめする。
S&Mシリーズ 森博嗣
森博嗣も、西尾維新が影響を受けた大いなる作家の一人。
武井咲主演のドラマ版では、尺の短さからか、その魅力が半減していたが、「すべてがFになる」から始まる、犀川先生(S)と西之園萌絵(M)の物語。
森博嗣のすごいところは、天才についての描写に尽きる。犀川先生、西之園萌絵、そして本物の天才である真賀田四季の思考についての描写は、他の誰にも真似できないだろう。
真賀田四季が好きだというと反発を食らうかもしれないが、個人的には大好きである。スピンオフの四季シリーズも是非読んで欲しい。