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アントンイェルチンの遺作「スタートレックBeyond」とは(2016年10月〜)

スター・トレック イントゥ・ダークネス (字幕版)

2016年10月上映予定「スタートレックBeyond」

 この記事は、次の記事の続きです。

 今回不幸な事故で亡くなってしまったアントン・イェルチン(Anton Yelchin)。27歳という若さでした。

 彼は、スタートレックシリーズの第11作目のJ・J・エイブラムスが監督を務めるシリーズから、パヴェル・チェコフとして出演し、人気を博してきました。ターミネーター4にもカイル・リース役で出演。

 もともとロシアで生まれたアントン・イェルチンは、プロフィギュアスケーターの両親を持ちますが、子供の頃にロシアに亡命します。両親は、ユダヤ系であることを理由に1972年の札幌オリンピックに出ることができなかった悲劇のストーリーを有していますが、このようなことがあったからこそ、アントン・イェルチンはアメリカでスターの道を歩むことができたとも言えますが、これが事故死という結果に終わってしまったのは、残念でなりません。

 アントン・イェルチンが出演していたJJエイブラムスが監督を務めるスタートレック映画は、2002年の幕を下ろした「新スタートレック」シリーズの最終作品「ネメシス/S.T.X」の後を継ぐ作品として、2009年から始動したものです。前作からの直接の連続性を持たないリ・イマジネーション・リブート作品であり、スタートレックシリーズ第1作目の「宇宙大作戦」をリブートしたものです。これまでのシリーズと世界観は共有しており、最初の作品から数えると、スタートレックBeyondで第13作目となります。

 2009年の「スタートレック」、2013の「スタートレック イントゥ・ダークネス」に続く「宇宙大作戦」リブートシリーズの第3作目が、スタートレックBeyondでしたが、本作では、「スターウォーズ フォースの覚醒」で手が離せなかったJJエイブラムスに変わり、ジャスティン・リンが監督を務めます。

 未来の世界を描くSF作品でありながら、現代的な問題をテーマとして扱い、その中で揺れ動く人間たちの描写が丁寧なスタートレックシリーズ。

 10月公開のスタートレックBeyondを見て、アントン・イェルチンの最期の活躍を目に焼き付け、彼がどれだけ多くのファンと仲間の俳優に愛されていたのか、思いを馳せたいですね。

予告編の動画はこちら

スタートレックBeyondの上映前に、『宇宙大作戦』の前2作品も!

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