今の日本は全ての人に公平なのか
増大する社会保障費を賄うために消費税が段階的に引き上げられ、健康保険料や年金負担額は増加の一途をたどるばかりです。児童扶養手当の増額のために100億円支出する一方で、1億総活躍の名目で高齢者に3600億円超の給付金を新たに支給しています。
高齢化により、有権者に占める高齢者の割合が増加していることもこの原因と考えられますが、そもそも、国の政策を決定するプロセスに年齢的な不公平があるのではないかとも考えられます。
そこで手始めに、平成に入ってからの内閣総理大臣が、当時何歳だったのか、調べてみました。順番に見ていきたいと思います。
歴代総理大臣(平成元年以降)
1989年1月1日(昭和64年(平成元年相当)1月1日)
竹下登 64歳
1990年1月1日(平成2年1月1日)
海部俊樹 58歳
1991年1月1日(平成3年1月1日)
海部俊樹 59歳
1992年1月1日(平成4年1月1日)
宮沢喜一 72歳
1993年1月1日(平成5年1月1日)
宮沢喜一 73歳
1994年1月1日(平成6年1月1日)
細川護煕 55歳
1995年1月1日(平成7年1月1日)
村山富市 70歳
1996年1月1日(平成8年1月1日)
村山富市 71歳
1997年1月1日(平成9年1月1日)
橋本龍太郎 59歳
1998年1月1日(平成10年1月1日)
橋本龍太郎 60歳
1999年1月1日(平成11年1月1日)
小渕恵三 61歳
2000年1月1日(平成12年1月1日)
小渕恵三 62歳
2001年1月1日(平成13年1月1日)
森喜朗 63歳
2002年1月1日(平成14年1月1日)
小泉純一郎 59歳
2003年1月1日(平成15年1月1日)
小泉純一郎 60歳
2004年1月1日(平成16年1月1日)
小泉純一郎 61歳
2005年1月1日(平成17年1月1日)
小泉純一郎 62歳
2006年1月1日(平成18年1月1日)
小泉純一郎 63歳
2007年1月1日(平成19年1月1日)
安倍晋三 52歳
2008年1月1日(平成20年1月1日)
福田康夫 71歳
2009年1月1日(平成21年1月1日)
麻生太郎 68歳
2010年1月1日(平成22年1月1日)
鳩山由紀夫 62歳
2011年1月1日(平成23年1月1日)
菅直人 64歳
2012年1月1日(平成24年1月1日)
野田佳彦 54歳
2013年1月1日(平成25年1月1日)
安倍晋三 58歳
2014年1月1日(平成26年1月1日)
安倍晋三 59歳
2015年1月1日(平成27年1月1日)
安倍晋三 60歳
2016年1月1日(平成28年1月1日)
安倍晋三 61歳
平均年齢は62.2歳
以上、平成に入ってからの歴代首相の年齢を見てきましたが、これらの年齢を全て平均した結果は62.2歳でした。
調べていた自分自身でも驚きましたが、日本行政の最終決定をし、今の日本を作ってきた方々の平均年齢が60歳を超えてくるとは…。
これでは政策が若者よりも高齢者に偏ってくるのも無理がないかもしれませんね。