掟上今日子の家計簿
西尾維新忘却探偵シリーズ最新作「掟上今日子の家計簿」を読みました!
これまでの忘却探偵シリーズは、キャラ物として楽しんでいて、あまりミステリーとして楽しんではいなかったのですが、今作は、久しぶりに、西尾維新にやられたなぁという作品でした。
全体で4部構成なのですが、第2部の「掟上今日子の叙述トリック」から第3部への展開が特に見事でした。
でも、第3部は描写がグロすぎるので、絶対にドラマ化は無理ですね。
そして、第4部「掟上今日子の筆跡鑑定」では、まさかの忘却探偵とシャーロック・ホームズの共演! まるで名探偵コナンを読んでいるようでした。富士急ハイランドの絶望要塞を極めたくなってしまう場面も。
今回は、あとがきで西尾維新さんも書かれているように、シリーズ第3弾の「掟上今日子の挑戦状」とシリーズ第5弾の「掟上今日子の退職届」に続く「今日子さんと刑事さん」のパターンでした。「今日子さんと厄介くん」パターンとは違って、刑事さんと今日子さんの間に軽いわだかまり・緊張感があるのがまたいいですね。
それにしても、「掟上今日子の家計簿」というタイトルなのに、家計簿に関する話が全く出てきませんでした。
なんででしょう…。
もしかして、これも叙述トリック(外回りの誤読)か!!
ブログ書いていなければ気づきませんでした。まさかこんな驚きまで控えているとは、やられました…。
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