法律は魔法みたい! しかし使い方には要注意
大学時代に法律を勉強していた頃からずっと思っていたことがあります。
それは、法律がまるで魔法みたいだなということ。
直接的な物理力を行使しているわけではないのに、法律の条文に基づき言葉を発するだけで、一定の効果を実現できるからです。
警察などの巨大な公権力や悪巧みをする詐欺師から身を守るための防御にも使えるだけでなく、時には、正しくない人を糾弾するための攻撃方法としても使えます。
自分の財産が奪われるのを防いだり、望むように人を動かして自分の希望を実現させることができます。
もちろん、法律の力は才能を持った人だけのものではなくて、勉強すれば誰でも使えるようになるため、世間には法律家という魔法使いが沢山いて、場合によっては自分に対して攻撃が仕掛けられることもあるでしょう。
しかし、そういうときはこちらが法律を使って自分の身を守ることができます。
こういうとき、法律を知っているのと知らないのとでは自分が受ける被害は桁違いでしょう。
ただし、忘れてはなりません。
法律は、一定の社会においてのみ通用する理論であるということを。
社会から外れたアウトローに対しては、一切通用しません。
魔法の多くがそうであるように、法律の力も、効果の実現まで一定の時間を必要とするため、即時的に行使される暴力に対しては防御することができません。そういう場合には、事後的な対処をすることができるだけです。
中には、前国家的な権利を踏みにじるような、禁忌とされる呪文もあることでしょう。
また、こちらが法律の魔法を使えば、相手も同様に六法という魔法書を携えて攻撃してくることでしょう。
このように、法律は万能ではありません。
しかし、日本のように比較的治安がよく、法整備がそこそこ進んだ社会においては、より強力に効果を発します。
この力を余すところなく行使できるのは、法律の知識と用法を十分に会得した上で、特定のしがらみにとらわれない存在だけです。
だからこそ私は、独立した法律家を目指し、自分の大切な人達のために力を振るうことのできる存在になりたいのです。