勉強し直して初めて気付く誤解
私は、国家総合職(旧1種)の試験に合格して、国家公務員として働いた後、現在は司法試験に向けて勉強をしているのですが、勉強し直しているときに気付くことがあります。
それは、「ああ、ここってこういう意味だったのか!!」という誤解です。
恐らくこれは、大学時代にはよく分からなかった行政実務に関する知識や社会経験を積み重ねた現在の私だからこそ気付くことのできたものなのでしょう。
大学時代には予備知識が足りなかったため、理解が追いつかず、自分に都合いいように無理やり解釈して頭のなかに詰め込んでいました。
自分が誤解をしている可能性なんて、微塵も意識しなかったですからね。
ただ、これってよくよく考えてみると恐ろしいことですよね。
法律に関して誤解した知識を有した人間が、普通に国家総合職(法律)の試験に受かってしまって、そのまま立法作業に携わってしまうという。
もちろん、個別の立法作業をするにあたっては、改めて細かく勉強し直したりするものではありますが、時間的制約がかなり厳しい中央省庁の仕事をしていく中で、誤った知識は邪魔にしかなりません。
法律は、社会生活の基盤を形作るものであって、範囲も広ければ量も膨大。
勉強すれば勉強するほど、その奥深さを思い知らされます。
ひとまずは司法試験に合格するための勉強をするけれども、司法試験はあくまでも合格者を出すことを前提に作られた試験。
試験に合格したからといって法律に関しての完璧な知識を有した人間であるわけではなく、その後も勉強を続けなければいけないのだなということを改めて思う今日このごろです。